ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。
音楽担当はこれまで同様タイラー・ベイツとジョエル・J・リチャードの二人。
ワタクシ第1作のサントラ盤ライナーノーツを書かせて頂きましたが、 続編の『ジョン・ウィック:チャプター2』(17)は諸般の事情で国内盤がリリースされなかったので、 5年ぶりの『ジョン・ウィック』の音楽解説のお仕事ということになります。だからキアヌマニアのベイツマニアとしては大変嬉しかったですね~。
で、今回の『パラベラム』についてはサントラ盤ライナーノーツで全力投球してしまったし、BANGER!!!のコラムでも、ベイツさんの特集記事と『パラベラム』の音楽紹介の2回に分けてかなり詳しく書いてしまったので、正直もうブログ用のネタがほとんど残っていません。。
爆音スコア!業界屈指のロックな映画音楽家のサウンドがより激しく芸術的に進化『ジョン・ウィック:パラベラム』 | BANGER!!! https://www.banger.jp/movie/19027/
『ジョン・ウィック』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の映画音楽家で、マリリン・マンソンのツアーにも参加したタイラー・ベイツって? | BANGER!!! https://www.banger.jp/movie/16484/
そんなわけで、ここではライナーノーツやコラムで書いたことの補完的なネタを書かせて頂こうかなと思います。
まず今回の『パラベラム』の音楽の特徴をざっくり箇条書きでご紹介してみると、
- メインテーマのメロディは健在。
- ジョンがモロッコに行くので、シリーズ初登場のエキゾティックな曲あり。
- アクションシーンの音楽がよりアップテンポな爆音スコアになっている。
- 『チャプター2』に続いてヴィヴァルディの「四季」がEDM風にアレンジされた曲がある。
- 『チャプター2』の”Presto Museum Battle”の再使用
…とまぁこんな感じです。
75は本来”Winter at The Continental”を使うはずだったところを、この曲に差し替えたのだと考えられます。で、差し替えられてしまった”Winter at The Continental”はエンドクレジットで部分的に使われてます。
そしてこれはちょっぴり残念なお知らせなのですが、今回のサントラ盤にはブッシュのエンディングテーマ”Bullet Holes”は入ってません。
シスカンドラ・ノスタルジアの”Who You Talkin’ To Man?”も、ジェリー・カントレルの”A Job To Do “もちゃんとサントラに入ってたのに何で?…と思いましたが、たぶん今回の”Bullet Holes”は「映画のために書き下ろした主題歌」ではなくて、「ブッシュの新曲、あるいは彼らのニューアルバム用の曲を映画に使ったもの」だからではないかと。
第1作のサントラにマリリン・マンソンの”Killing Strangers”が入れられなかったのと同じ理由です(たぶん)。
まぁ”Bullet Holes”はシングルでリリースされているので、サクッと購入して頂くとよろしいかと。
『ジョン・ウィック:パラベラム』オリジナル・サウンドトラック(amazon)
『ジョン・ウィック:パラベラム』オリジナル・サウンドトラック(輸入盤国内仕様)
音楽:タイラー・ベイツ&ジョエル・J・リチャード
レーベル:Rambling RECORDS
品番:RBCP-7410
発売日:2019/10/09
定価:2,400円+税