『アメイジング・スパイダーマン2』(14)でデハーンの怪演を観た後、
何だか無性に他のデイン・デハーン出演作が観たくなってきたので、
先頃ツタヤでプッシュ中だった『キル・ユア・ダーリン』(13)を鑑賞。
レンタルする際にパッケージ裏のあらすじをざざっと読んだ程度で、
ほとんど予備知識のない状態で本編を観てみたのですが、
なるほどこういう映画だったか…。
どういう映画かと申しますと、
デハーン(♂)とラドクリフ(♂)とマイケル・C・ホール(♂)のビザール・ラヴ・トライアングル。
ビート詩人のアレン・ギンズバーグが、
コロンビア大学在学中に体験したある殺人事件を描く実録ドラマでした。
で、誰がどのビート詩人/作家を演じているかというと、
ダニエル・ラドクリフがアレン・ギンズバーグ、
ベン・フォスターがウィリアム・バロウズ、
『トワイライト・サーガ:エクリプス』(10)や『アメリカン・ハッスル』(13)に出ていた、
ジャック・ヒューストンがジャック・ケルアック、
そして噂のデハーンがルシアン・カーを演じてます。
血痕鑑識官デクスターことマイケル・C・ホールは、殺人事件の被害者デヴィッド・カーメラー役。
後にケルアックと結婚するエディ・パーカー役で『オールド・ボーイ』(13)のエリザベス・オルセン、
アレンの母役でジェニファー・ジェイソン・リー、
ルシアンの母役でキラ・セジウィックも出演しています。
イギリス人のラドクリフがユダヤ人のギンズバーグになりきっているのも秀逸ですが、
バロウズ役にベン・フォスターを起用したキャステング・ディレクターの人選が素晴らしい。
何を考えているのか分からない、アブない佇まいがハマリ過ぎです。
まぁワタクシ詩に関しては専門外ですので、
彼らの詩の善し悪しについては全く分かりません。
が、ギンズバーグとルシアンがコロンビア大学の四角四面な授業に嫌気が差して、
閲覧禁止の扇情的な内容の詩集や文学書を読み漁って、
独自のスタイルを確立していった…という流れは何となく分かる気がしました。
いわゆる文学的不良青年、とでもいいますか。
しかしこの映画はデハーンの「魔性の美少年」っぷりに尽きますね…。
学業には全く身が入らない性分らしく、
自分に好意を持ってそうな男(カーメラーやギンズバーグ)を手玉にとっては、
文才のある彼らに宿題を仕上げてもらうという、
なかなか「悪女」な一面を見せてくれております。
まーーあのルックスで迫られたら、その気のある人はたまらんものがあるでしょう。
ひとつひとつ挙げたらキリがありませんが、
とにかくデハーンの魔性の男っぷりに注目なのであります。
ちなみにこのルシアン・カーという人物、
映画『バロウズの妻』(00)ではノーマン・リーダスが演じていたそうです。
デハーンとリーダス。
この二人が演じたことで、
実際のルシアン・カーがどんなルックスだったか大体分かりますねー。