試写で『ムーンライト』を観て参りました。

先日、お仕事で『ムーンライト』(16)のマスコミ試写に行ってきました。

開始時間の1時間前に会場入りしたにもかかわらず、
既に行列ができてまして、
試写室の普通の座席は関係者予約でいっぱいだったので、
追加で用意されたパイプ椅子に座るという状況でした。。

パイプ椅子での映画鑑賞は腰にキて正直かなりキツかったのですが、
そんなことがどうでもよくなるほど映画本編は見事なクオリティでした

 

本編開始3分くらいで「この映画、何かが違うぞ」と思わせるものがあったのですが、
事前情報で聞いていたとおり、
映像の見せ方と音楽の使い方が素晴らしいのです。
ワタクシの場合は映画音楽物書きですので、
やはりどうしても音楽のほうに関心が行ってしまうのですが。

数日前にやっと観てきた『ラ・ラ・ランド』(16)の音楽もお見事でしたが、
同じ”美しい音楽”といっても、
『ムーンライト』は方向性が違うというか何というか。

拙い表現力で例えるならば、
『ラ・ラ・ランド』はカンバスを隅から隅まで使ってカラフルに彩った油絵、
『ムーンライト』は余白を活かした構成の淡い色の水彩画という感じ。

 

映画の日本公開が4/28から3/31に前倒しになったので、
サントラ盤の発売日も急遽4/7に変更になったのですが、
期日までにライナーノーツ原稿を仕上げてレコード会社様に提出したので、
遅れることなく発売日にリリースされると思います。

『ムーンライト』の音楽については、
字数の都合上ライナーノーツに書けなかったこともいくつかありますので、
泣く泣く削ったネタは当方のブログにて補完させて頂こうと考えております。
ネタが整うまでしばしお待ち下さいませ。。

 

オリジナル・スコアを手掛けたニコラス・ブリテルというアーティスト、
ワタクシは『A Tale of Love and Darkness』(15)のサントラを聴いて「いい音楽を書く人だなー、しかもまだ若いじゃありませんか!」と注目していたのですが、
この映画は日本未公開なので、一般的には『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15)が最もメジャーな作品ということになるでしょうか。
もっとも、この映画のサントラもダウンロード版オンリーのリリースだったので、
サントラが出ていたことがあまり知られていなかったりするのですが…。

何はともあれ、
『ムーンライト』の興行的・批評的成功で、
ニコラス・ブリテルの今後の作品のサントラも、
きちんとCDやアナログ盤でリリースされるようになるのではないかと思います。

『ムーンライト』オリジナル・サウンドトラック
音楽:ニコラス・ブリテル
レーベル:Rambling RECORDS
品番:RBCP-3186
発売日:2017/04/07
定価:2,400円+税

 

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