先日『リディバイダー』(17)を観てきました。
「リディバイダーってナニ?」と思いましたが、
“Redivider”、つまり”Re-Divider”ということで「再分割機」ということらしい。
この映画のウリは「複製世界を一人称視点、現実世界を客観視点で描く映像ドラマ体感型クライシスムービー」ということなのですが、
正確には「回想シーンを客観視点」「現在進行中のドラマを一人称視点」で描くという感じでした。
主演のダン・スティーヴンスのご尊顔が拝めるのは回想シーンだけというのが難点ですが、
一人称視点の時も一応ダン様の声は聴けるし、
ARモニターにダン様の顔アイコンが時々表示されるので、
己のイマジネーションをフル活用すれば「ああ、顔が映ってないけどダン様が戦ってるんだなー」という気分になれます(たぶん)。
まぁハッキリ言ってB級SF映画ではあったのですが、
先日ツイッターでちょこっと書いた通り、
主人公がいきなりワケの分からない状況に放り込まれる展開とか、
大型船や電車、飛行機が吸い上げられて落下してくるビジュアルとか、
ドローンやガジェットのメカデザインとか、
個人的に好みの要素がいろいろあったのでそれなりに楽しめました。
で、その個人的に好みだった要素のひとつが、
Seven League Beatsというユニットの音楽でした。
この映画はアメリカ・オランダ・ドイツ合作映画ということで、
スタッフもオランダ系の人が多かったようですが、
スコアの作曲を手掛けたのもオランダのエレクトロニカ・ユニットでした。
2009年頃から活動していて、
“Fakkelteitgroep”シリーズなど10枚くらいのアルバムをリリースしているようですね。
気になっていろいろ調べていたら、
何とこの映画のサントラがダウンロードで発売されていたことを突き止めました。
『Redivider』ではなく『Kill Switch』のタイトル(おそらくアメリカ公開版のタイトル)でリリースされていたので気がつかなかった。
しかもamazonでは1,100円というお値打ち価格で販売していたので即購入しました。
サンプリング音と思しきスケール感のあるストリングスに、
エッジィな電子音と冷徹なエレクトロビートを重ね合わせた、
なかなか独特な味のあるサウンドでした。
アクションシーンで激しさのある音を鳴らしつつ、
ドラマパートではアンビエント系の音で聴き手をチルアウトさせるような感じ。
アーティスト性を出しつつ、「映画の劇伴」に特化させたエレクトロニカ・サウンドとでも申しましょうか。
全11曲、収録時間32分強。
収録時間が短めであるがゆえの1,100円という価格設定と思われますが、
『トロン:レガシー』(10)とか『オブリビオン』(13)あたりのエレクトロニカ系スコアがお好きな方ならば買ってみてもいいかもしれません。
ちなみにワタクシは『リディバイダー』の音楽、かなり気に入りました。
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