『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のサントラがちゃんと2種類リリースされている件。

先週末に『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(19)を観に行ったのですが、タイラー・ベイツのアゲアゲなギターロック・スコアがなかなかいい感じでした。

で、先日リリースされたサントラ(挿入歌を収録したコンピアルバム)にベイツさんのスコアがメドレー形式で1曲収録されていて、
「ベイツさんのスコアだけをアルバムでガッツリ聴きたいな~」と思っていたのですが、映画公開初日にベイツさんのスコアアルバムもちゃんとリリースされました。
もちろん即買いしましたよ。

『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』サウンドトラックアルバム(ソングコンピレーション):amazon
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』スコアアルバム:amazon

『ワイスピ』シリーズのサントラというのは、初期2作の頃は「コンピ盤だけ出しておけばいいでしょ」的な感じで、スコアの扱いがよろしくない印象でした。
しかし3作目の『TOKYO DRIFT』で映画音楽家のブライアン・タイラーが、ジャスティン・リン監督と「この映画はもっとスコアの割合を増やすべき」と話し合った結果、「コンピ盤」と「スコア盤」の2種類が発売されるようになったという経緯がありました。
もっとも、これには当時サントラレーベルの老舗Varese Sarabandeが(当時まだ若手だった)ブライアン・タイラーの才能を買っていて、彼のアルバムを積極的にリリースしていたというのも大きかったのですが。

Vareseからスコア盤が発売になったのは『MEGA MAX』(11)までですが、
その後スコア盤のリリースがBack Lot Musicに移ってからも、『SKY MISSION』(15)も『ICE BREAK』(17)もちゃんとスコア盤がリリースされました。
『EURO MISSION』(13)は音楽担当がルーカス・ヴィダルだったのでスコア盤が発売されませんでしたが、結構気合いの入ったスコアを作曲していたので、いつかスコア盤がリリースされるといいなと思います。

で、まぁそんなわけで今回もコンピアルバムだけでなく、スコアアルバムもしっかりリリースしてくれたと。
しかし”スピンオフ”という作品の立ち位置のためか、
今のところCDプレス盤のリリース予定はなさそうで、
デジタルダウンロード形式でのリリースのみになりそうなのがちょっと悲しい。
「スコアアルバムだけダウンロードのみのリリース」というのはよくあるパターンですが、歌モノのコンピアルバムもダウンロードのみというのは、
こういう大作映画では珍しいなぁ、と。

とはいえ、ベイツさんのエッジの効いたギターロック調のスコアがアルバムで聴けるのはやっぱり嬉しい。

あ、そうそう。『ICE BREAK』のスコア盤も近々輸入盤国内仕様でリリースされます。ランブリング・レコーズ様のご依頼でライナーノーツを書かせて頂きました。

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