ランブリング・レコーズさんがBack Lot Musicリリースのサントラ盤15タイトルを正規輸入盤としてリリースしましたが、
先方からのご依頼で、そのうちの5タイトルのライナーノーツを書かせて頂きました。
今回リリースされた15タイトルは、
アニメからアクション、シリアスドラマ、異色ホラーまで、
近年の作品がメインの多彩なラインナップ。
ワタクシにどの仕事が振られるのかなーと思いましたが、
さすが10年以上お付き合いのあるランブリングさん、
ワタクシの大好物の作品(および作曲家)を選んで下さったのでした。
自分の担当作品は以下の通りです。
■その1:『ヒックとドラゴン3』(19)
先日『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』の邦題が正式に決定しましたが、
ワタクシが原稿を書いていた頃は、
日本公開が12月に決まったものの、
まだ邦題が決まっていなかったんですよね…。
なので『ヒックとドラゴン3』のタイトルになってます。
音楽担当は前2作と同様ジョン・パウエル。
歌担当のヨンシーも参加。
ワタクシこのシリーズが大好きなのに、
今までサントラ盤のお仕事の機会に全く恵まれなかったのですが、
遂に9年越しの夢が叶いました…。
ライナーノーツもかなり力を入れた書きましたので、
製品を手に取って頂けると嬉しいです。
ちなみに学生時代の恩師にお願いして、
ジョン・パウエルのセルフ・ライナーノーツを全訳してもらいました。
『ヒックとドラゴン3』オリジナル・サウンドトラック(amazon)
ヒックとドラゴン3 (TOWER RECORDS)
『ヒックとドラゴン3』オリジナル・サウンドトラック(輸入盤国内仕様)
音楽:ジョン・パウエル
発売日:2019/06/26
品番:RBCP-7391
価格:2,000円(税抜)
■その2:『SING/シング』(16:スコア盤)
「イルミネーション のど自慢」こと『SING/シング』のスコア盤。
ソングコンピレーション盤が出ていたのは知っていましたが、
ちゃんとスコア盤も出てたんですね…(しかもCDプレス盤で)。
音楽担当は『銀河ヒッチハイク・ガイド』(05)のジョビィ・タルボット。
この方、多分まだ日本盤がリリースされたことないんじゃないかな…?
なので略歴を拙稿の中でしっかりまとめさせて頂きました。
映画音楽家としてよりも、バレエ音楽の作曲家として知られているかも知れません。
『SING/シング』のスコア自体は『銀河ヒッチハイク・ガイド』系の明るいノリ。
1曲あたりの演奏時間が短い割には、
各キャラがしっかり描き分けられていて、
タルボットの丁寧な仕事が感じられます。
『SING/シング』オリジナル・サウンドトラック・スコア(amazon)
SING/シング<スコア盤> (TOWER RECORDS)
『SING/シング』オリジナル・サウンドトラック・スコア(輸入盤国内仕様)
音楽:ジョビィ・タルボット
発売日:2019/07/24
品番:RBCP-7396
価格:2,000円(税抜)
■その3:『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(17)
ユニバーサル映画が自社のモンスター映画でユニバース化を狙ったものの、
これ1作で企画がポシャってしまった曰わく付きの作品ですね…。
まあ確かにトム・クルーズ主演作にしては精彩を欠いた内容ではありましたが、
ブライアン・タイラーの音楽はクオリティ高いと思います。
古き良き異国情緒あふれるアドベンチャー映画の音楽を忠実に再現したという点では、もっと評価されて然るべきスコアだと思います。
『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(amazon)
ザ・マミー/呪われた砂漠の女王 (TOWER RECORDS)
『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』オリジナル・サウンドトラック(輸入盤国内仕様)
音楽:ブライアン・タイラー
発売日:2019/08/21
品番:RBCP-7400
価格:2,000円(税抜)
■その4:『ワイルド・スピード ICE BREAK』(17:スコア盤)
ワタクシ、『ワイスピ』シリーズは『TOKYO DRIFT』(06)、『MAX』(09)、
『MEGA MAX』(11)のライナーノーツを書かせて頂いているので、
このシリーズの音楽の変遷にはそこそこ詳しい自負がありまして。
6年ぶりの『ワイスピ』スコア盤のライナーノーツと言うことで、
スコア盤が出なかった『EURO MISSION』(13)や、
日本盤が発売にならなかった『SKY MISSION』(15)の内容も補完しつつ、
シリーズの音楽や各キャラのテーマ曲などを分析して拙稿を書かせて頂きました。
『ワイルド・スピード ICE BREAK』オリジナル・サウンドトラック・スコア(amazon)
ワイルド・スピード ICE BREAK<スコア盤> (TOWER RECORDS)
『ワイルド・スピード ICE BREAK』オリジナル・サウンドトラック・スコア(輸入盤国内仕様)
音楽:ブライアン・タイラー
発売日:2019/08/21
品番:RBCP-7401
価格:2,000円(税抜)
■その5:『ジェイソン・ボーン』(16)
ワタクシ、以前ユニバーサルミュージック様のご依頼で『ボーン・アルティメイタム』(07)のサントラ盤ライナーノーツを書かせて頂いたのですが、
実に12年ぶりにこのシリーズのサントラ盤のお仕事をさせて頂くことになりました。
まあ作品としては『アルティメイタム』でキレイに話が終わったので、
正直言って「何か、無理やりシリーズを再始動させたなぁ」という感じではありましたが、
ジョン・パウエルの”あの音楽”がまた聴けるのは嬉しいなと。
『ジェイソン・ボーン』オリジナル・サウンドトラック(amazon)
オリジナル・サウンドトラック ジェイソン・ボーン (TOWER RECORDS)
『ジェイソン・ボーン』オリジナル・サウンドトラック(輸入盤国内仕様)
音楽:ジョン・パウエル&デヴィッド・バックリー
発売日:2019/08/21
品番:RBCP-7402
価格:2,000円(税抜)
思えば『ヒクドラ3』も『ジェイソン・ボーン』もシリーズ全部の音源を改めて聴き直したし、
『ワイスピ』も「このメロディはあのキャラのテーマ曲で合ってるよね?」と過去作の曲をいちいち聴いて確認したし、
『ザ・マミー』も非常に作り込まれた音楽だったので、50回くらい聴いてテーマ曲を分析したし、
今年の初夏はジョン・パウエル&ブライアン・タイラーの音楽三昧の日々を過ごしました。
ある意味、とても中身の濃い1ヶ月だったなと思います。
個々の作品については、
後日気持ちに余裕がある時にでもまた何か書きたいと思います。
ひとまず今回はこのへんで。