ムービープラスで今月(4月)も『ザ・アウトロー』(17)の放送があるということで、BANGER!!!に音楽紹介コラムを書かせて頂きました。
「ド派手アクション×シンセサウンド」の進化系『ザ・アウトロー』 ジェラバトが伝説の強盗犯に挑む! | BANGER!!!
https://www.banger.jp/movie/31541/ #BANGER
この映画については、以前当方のブログでも音楽についてあれやこれや書いていたのですが、BANGER!!!コラムに書くにはダラダラしていた部分をバッサリ削って、より深く掘り下げた音楽分析を行ってみたつもりです。
当方の過去のブログ記事はこちら。
アクション映画の音楽に新風を吹き込む、クリフ・マルティネスによる『ザ・アウトロー』のアンビエント・スコア
https://www.marigold-mu.net/blog/archives/9561
今回のブログはBANGER!!!コラムの補足ということで、『ヒート』(95)とその流れを汲む作品たちのサントラをざっくりご紹介させて頂きます。
まず本家『ヒート』のサントラがこちら。
ハードコアバンドのギタリスト(ヘルメットのペイジ・ハミルトンなど)を起用したエリオット・ゴールデンサルのキレのあるスコアも印象的だったのですが、BANGER!!!コラムでも書かせて頂いたとおり、クライム・アクション映画の音楽のトレンドを変えたのは、ブライアン・イーノの「Force Marker」でした。
で、ベン・アフレックが『ヒート』への愛情たっぷりに撮ったのが『ザ・タウン』(10)。
もうちょっと購買意欲をそそるような、カッコいいジャケ写に出来なかったのか…とは思いますが、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズとデヴィッド・バックリーの抑制の効いたクールな音楽が最高です。このストイックなサウンドは、のちの『イコライザー』(14)に繋がっていくものなのかなと。
そしてコラムで紹介した中では最もマイナーな映画と思われる『ロンドン・ヒート』(12)。
売れっ子ローン・バルフが音楽を担当しているのですが、ジョニー・マーがギターでレコーディングに参加してます。ちなみにワタクシ、この映画が何気にかなり好きだったりします。
あとは説明不要の超メジャー作品ですが、ハンス・ジマー&ジェームズ・ニュートン・ハワードの『ダークナイト』(08)。
コレクターズ・エディションだと映画で使われたバージョンのスコアを聴くことが出来ます。
『ダークナイト』はメジャータイトルなので、まだサントラを買おうと思えば買えますが、『ザ・タウン』や『ロンドン・ヒート』のサントラはもう廃盤になってますね。。
配信もiTunesやamazonにあったりなかったり、アルバムの登録情報がいい加減で探すのに手間がかかったり、いろんな意味でアルバムの入手が困難になっているのが切ない。いま手元にこれらのサントラをお持ちの方は、大切に保管しておいた方がよろしいのではないかな、と思います。