コロナ渦で劇場公開が危ぶまれていた『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』(20)ですが、12月18日に公開が決まったようです。
そしてこちらの作品、ソングコンピレーションアルバムとスコアアルバムの2種類が発売になってます。
しかもスコアアルバムは日本だとCDプレス盤でリリースされるという律儀さ。
さすがランブリング・レコーズさん。
ビルとテッド フェイス・ザ・ミュージック(BILL&TED FACE THE MUSIC) – amazon
ビルとテッド フェイス・ザ・ミュージック(TOWER RECORDS)
アルバムタイトルが原題準拠になっているのは、邦題が決まる前にスコア盤のリリースを進行させていたからでしょう。さすがランブリングさんは目の付け所が違います。
残念ながらワタクシはこちらのスコア盤には音楽解説を書いていないので、急ぎ足でざざっと音楽をご紹介させて頂きますと、スコア作曲はマーク・アイシャム。
ロバート・レッドフォードやアラン・ルドルフ、ポール・ハギスなどの監督作で高い評価を得た作曲家ですね。
ワタクシは『告発のとき』(07)と『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』(09)のサントラ盤に音楽解説を書いたことがありまして、後者でアイシャムさんにインタビューさせて頂きました。ワタクシ『蜘蛛女』(93)と『ハートブルー』(91)の音楽が大好きなので、アイシャムさんに話が聞けて大変うれしかったです。
『ビルとテッドの大冒険』(89)と『ビルとテッドの地獄旅行』(91)の音楽は、コメディ映画に定評のあるデヴィッド・ニューマンが担当でした。
3作目で作曲家が交代したわけですが、アイシャムも自身のルーツであるジャズ系スコアからアクションスコア、アンビエント/ニューエイジ系、正統派オーケストラスコア、コメディ映画のスコアまでジャンル不問の創作活動を続けている人なので、今回の『ビルとテッドの時空旅行』も、前2作の雰囲気を損なうことなく、聴き応えのあるオーケストラスコアを作曲しています。
なお、劇中使用曲を収録したコンピアルバムはダウンロード版のみのリリース。
Bill & Ted Face The Music (Original Motion Picture Soundtrack)
収録曲はこんな感じ。
1. | Lost In Time (Big Black Delta) | 4:08 |
2. | Big Red Balloon (Alec Wigdahl) | 3:04 |
3. | Beginning Of The End (Wyld Stallyns Edit) (Weezer) | 3:27 |
4. | Story Of Our Lives (Cold War Kids) | 3:31 |
5. | Rufus Lives (Mastodon) | 3:32 |
6. | Circuits Of Time (Big Black Delta) | 2:43 |
7. | Darkest Night (POORSTACY) | 2:15 |
8. | The Death Of Us (Lamb of God) | 3:59 |
9. | Breaker (FIDLAR) | 3:00 |
10. | Leave Me Alone (Culture Wars) | 3:02 |
11. | Right Where You Belong (Blame My Youth) | 2:40 |
12. | Face The Music (feat. Animals As Leaders & Christian Scott aTunde Adjua) (Wyld Stallyns) | 4:29 |
13. | That Which Binds Us Through Time: The Chemical, Physical And Biological Nature Of Love; An Exploration Of The Meaning Of Meaning, Part 1 (Wyld Stallyns) | 3:54 |
「スコアアルバムもダウンロード版でいいかな」という方はこちらをどうぞ。
Bill & Ted Face the Music (Original Motion Picture Score)