コロナ禍が一向に収束しないどころか、事態が悪化している印象すら受ける今日このごろ。外食に行かず、仙台市中心部にも全く出掛けない生活を続けて1年以上になります。
その結果、外食費と交通費の負担が減ったので、浮いたお金をサントラや洋楽アルバムの購入費に充てることが出来るようになりました。
いままでだったら「この限定盤、興味があるけどお値段高めだなぁ」と逡巡していたサントラも即買い。
内容が気にはなっていたけど、あと一歩のところで踏ん切りがつかず購入を見送っていた洋楽アルバムも遅まきながら購入。外出自粛生活のささやかな楽しみといったところでしょうか。
そしてどのアルバムも個人的に「当たり」だったので、その一部を簡単にご紹介したいと思います。
その1:『夜霧のマンハッタン』サントラ盤
最近Intradaから発売になった『夜霧のマンハッタン』(86)のサントラ盤。
音楽はエルマー・バーンスタイン。
80年代はコメディ映画への登板も多かったバーンスタインですが、本作のようなロマコメミステリーでも、肩の凝らないメロデックなスコアを聴かせてくれています。
アナログ盤と同一の内容なので、収録時間は35分と短め。
バーンスタインのスコアのほかに、ラスカルズの”Good Lovin'”、ステッペン・ウルフの”Magic Carpet Ride”、ダリル・ハンナの”Put Out The Fire”の歌モノ3曲を収録。
ワタクシこの映画が大好きでして、確か『さらば愛しきアウトロー』のマスコミ試写の時に「あなたの好きなロバート・レッドフォードの映画を3つ挙げて下さい」というアンケートに答えた記憶があるのですが、その時も『明日に向って撃て!』(69)、『スティング』(74)、『夜霧のマンハッタン』の3つを選んだほどです。
レッドフォード出演作のトップ3を選ぶ場合、だいたい2つは鉄板タイトルなので、3番目に何を選ぶかでその人の好みが分かるわけですが、ワタクシの場合は『夜霧のマンハッタン』というわけです。
その2:『テスラ エジソンが恐れた天才』サントラ
イーサン・ホーク&カイル・マクラクラン好きとしては是非観たいのだけれども、コロナ禍のこの時期に映画館へ行くのはちょっと…ということで(←学生時代に映画館でインフルエンザをうつされて1ヶ月以上苦しんだのがトラウマになっているのです)、ブルーレイ&DVD鑑賞時までサントラを聴いて”予習”しておくことにした『テスラ エジソンが恐れた天才』(20)。
音楽担当は『メイズ・ランナー』シリーズ(14~18)のジョン・パエサーノ。
映画本編は型破りな演出で話題を呼んでいますが、音楽はことさら奇をてらわないモダン・オーケストラ・スコアという感じ。
サントラはダウンロード版のみのリリース。
スコアアルバムなので、イーサン・ホークが歌うティアーズ・フォー・フィアーズのあの曲は入ってません。
自分はそのことを承知の上でサントラを購入しましたが、”あの曲”目当てでサントラ購入を考えている方はご注意を。
その3:クレイグ・アームストロング – 「Rosa Morta」
クレイグ・アームストロングがスコット・フレイザーとの共同名義で2016年にリリースしたアルバム。
ワタクシはアームストロングの音楽が大好きで、もちろん彼のソロアルバムも購入していたのですが、このアルバムはフレイザーとの共作で、全編シンセによる即興要素強めの音楽ということで、サイドプロジェクト的な色合いが強いものなのかな、と思って購入を見送っていたのでした。
でもよく考えたらフレイザーはアームストロングの『世界一キライなあなたに』(16)や『スノーデン』(16)などでスコア・プログラマーとして参加しているし、いつものアームストロング作品からそれほど逸脱した音楽にはなっていないんじゃないかと思って、遅ればせながら購入。
オーケストラを使っていないだけで、美しい音楽世界は健在。
アームストロングは電子音楽でもちゃんとアームストロングでした。
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その4:シャルロット・ゲンズブール – 「Stage Whisper」
シャルロット・ゲンズブールの2010年のアルバム『IRM』未収録曲+ライブ音源で構成された2011年のアルバム。
リリース当時は食指が動かなかったものの、数年前に「REST」も買ったし、せっかくだからシャルさんのスタジオアルバムをフルコンプしようかなと思って購入したのですが、これが個人的に大変ヒットしました。なぜこんないいアルバムを購入先送りしていたのか…。
とりわけワタクシが感銘を受けたのは全11曲のライブ音源。
自分は2010年のシャルさんの来日公演(at 東京国際フォーラム)を観に行っていたので、「ああ、この曲歌ってたなぁ」とか、「この曲の時にパーカッションをドコドコ叩いてたなぁ」とか、当時の記憶が蘇ってきて、感極まって泣きそうになりました。
ライブ音源だから当然といえば当然なのですが、シャルさんのボーカルも「生の歌声」という感じですごくナチュラルでいいんですよね。。個人的には”AF607105″の歌声が一番好き。
「音楽の醍醐味はライブ(コンサート)だろ」みたいな考え方もあるかと思いますが、自宅で誰にも邪魔されることなく、一人でじっくりアルバムの世界に浸るのもいいものです
(自分はライブにも行くけど、基本的にそういう音楽の楽しみのほうが好きなタイプ)。気分が落ち着くし、イヤなことを束の間忘れられますからね…。
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