東京オリンピックの競技をテレビで見る気にもなれず、世の中の状況がひどすぎてプロ野球の試合(オールスター戦とか侍ジャパンの練習試合)すら見る気がなくなってきた今日この頃。心の支えはもっぱら映画、読書、音楽鑑賞、ときどきEテレということで、いろいろサントラ盤を買いました。
■その1:『Stillwater』(21)
『スポットライト 世紀のスクープ』(15)のトム・マッカーシー監督最新作、『Stillwater』のサントラ。音楽担当がマイケル・ダナさんということで即購入。ダウンロード版のみのリリース。
マイケルさんらしいミニマルなピアノのフレーズが印象的なスコアですが、今回はギター/撥弦楽器と打ち込みのリズム(低音)が結構前面に出ていて、サスペンススコアの要素も強め。ギターを多めに使ったのは、マット・デイモンが演じる主人公のキャラクターを反映した結果でょうか。
『スポットライト』はハワード・ショア、『靴職人と魔法のミシン』(14)はジョン・デブニー&ニック・ウラタ、『WIN WIN』(11)はライル・ワークマン、『扉を叩く人』(07)はヤン・A.P・カチュマレクということで、マッカーシー監督はまだ特定の作曲家を贔屓にしていないようですが、マイケルさんとも今回だけなのか、次作でも組むのか注目したいところです。
■その2:『ミッドナイト・スカイ』(20)
Netflixで配信中の映画『ミッドナイト・スカイ』のサントラ盤。
音楽はアレクサンドル・デスプラ。
ひと足先にダウンロード版がリリースされていたものの、「CDプレス盤でも出るよ!」という情報を見たので購入を見送っていました。
しかし発売日になってもなかなかamazonやタワレコで「在庫あり」にならず、しばらく放っておいたらやっと「在庫あり」になったので購入した次第です。
ドラマティックなオーケストラスコアですが、フルートの使い方と低音のパルスにデスプラ様らしさが出ています。
『ブラック・ウィドウ』(21)のスコアがボツになったのは残念でしたが、『ミッドナイト・スカイ』の素晴らしい音楽を聴くと、デスプラ様の音楽に問題があったというわけではなく、単にプロデューサーかスタジオ側の趣味に合わなかっただけなのだろうと思います。しかし”映画音楽界の至宝”デスプラ様の音楽をボツにするとは、なんということを…。
■その3:『エイリアン』(79) 2枚組完全盤
「まだ買ってなかったのか」と言われそうですが、今年になってやっと入手出来ました。
なんか、タイミングが悪かったのか、入荷情報の入手の仕方がマズかったのか、買おうと思うと在庫切れ、ということが続いて全く手に入らなかったんですよね…。
不安感・閉所恐怖症感を煽るジェリー・ゴールドスミスの見事な音楽を改めて聴いてみると、リドリー・スコットとの仕事がうまく行かないままで終わったことが残念でなりません(『レジェンド/光と闇の伝説』(85)で両者の不和が決定的になって訣別しちゃいましたからね…)。
このシリーズでは、やはり第1作のゴールドスミスの音楽が一番好きです。その次に好き(というか印象的)なのはエリオット・ゴールデンサールの『エイリアン3』(92)ですね。個人的には。
【輸入盤国内品番仕様】エイリアン オリジナル・サウンドトラック(2枚組)- amazon
Alien (2 Disc) / Jerry Goldsmith -TOWER RECORDS
まだまだ予約注文しているサントラ盤があるのですが、手元に届いていないのでまた別の機会に。