11月中旬あたりから怒涛の原稿締切ラッシュが続いておりまして、ブログの更新が思いっきり滞っております。
そんなわけで、最近買ったサントラ盤をご紹介して(…と言っても2枚だけですが)2021年最後のブログにさせて頂きたいと思います。
■その1:『ラブ・アクチュアリー』(03)スコア盤
クレイグ・アームストロングの音楽をこよなく愛するアームストロンガーとしては、映画の公開当時から発売してほしいと思っていた『ラブ・アクチュアリー』のスコア盤。
当初の予定より発売日が延びたということで、クリスマスの日に手に入ればいいネタになったのですが、このアルバムと”おまとめ発送”にしていた某サントラ盤も入荷が延びに延びまくったので、おとといになってようやく手に入りました。。
スコア盤の宿命である「コンピ盤に比べてジャケ写が地味」という件ですが、このアルバムに関して言えばジャケットがリバーシブル仕様になっているのが密かに嬉しい。
コンピ盤では数曲しか聴けなかったアームストロングのスコアが60分近く聴けて幸せです。
クレイグ・アームストロング/ラブ・アクチュアリー(3000枚限定:スコアアルバム/輸入盤) – amazon
Craig Armstrong / Love Actually (Original Motion Picture Score) – TOWER RECORDS
■その2:『クエスト・オブ・キング 魔法使いと4人の騎士』(19)サントラ盤
今月BANGER!!!に『LUCY/ルーシー』(14)の音楽コラムを書いた時、テーマソングを歌ったデーモン・アルバーンの映画音楽についても少しばかり書かせて頂きました。
スカヨハ主演SF『LUCY/ルーシー』 ブラー/ゴリラズのデーモン・アルバーンとエリック・セラが“人類の進化の果て”を表現|BANGER!!!
https://www.banger.jp/movie/69306/
『ラビナス』(99)とか『私が愛したギャングスター』(00)とかご紹介しましたが、コラム原稿を書く際にいろいろ調べていたら、どうも『クエスト・オブ・キング』の音楽もデーモンさんが一枚噛んでるらしいという情報を入手しまして、まだ映画本編を観ていないのにサントラだけ買ってみたのでした。
…というのもこの映画の音楽を担当したElectric Wave Bureauというユニット、デーモンさんの映画音楽プロジェクト(原語だと”film scoreing collective”という表記)らしいのです。ブックレットのクレジットを見ても、デーモンさんの名前は全然出てなかったけど。
その代わりジョー・コーニッシュ監督のライナーノーツで、
「この映画の脚本を書いている時にゴリラズの”Dirty Harry”を聴いていたら、楽しげな曲調とキャッチーなリフ、シネマティックな雰囲気と子供のコーラスがこの映画にピッタリだと思ったので、Electric Wave Bureauに作曲を依頼した」
…というようなことが書いてあったので、確かにこのユニットにデーモンさんが携わっているという裏付けは取れました。あえて名前を出さないのは、匿名性の高いプロジェクトなのかな。
裏付けが取れたのはよかったけど、結局この映画のネタは字数の都合でBANGER!!!のコラムには使えなかったのでした。とはいえ、アルバムの最初の部分だけチョロっと聴いてみたら、普通の冒険活劇音楽ともちょっと違った感じのサウンドだったので、じっくり聴くのが楽しみではあります(仕事が忙しくてまだちゃんと聴けてない)。1曲めの”Arthur’s Theme (Album Mix)”がいきなりエレクトロ・ポップ調だったのでニヤニヤしてしまいました。
それにしても、ゴリラズの”Dirty Harry”を聴いて「これは映画音楽もイケるんじゃね?」とデーモンさんにスコア作曲を依頼するという発想は、さすが『アタック・ザ・ブロック』(11)でスティーブン・プライスとベースメント・ジャックスにスコアを書かせていたコーニッシュ監督だなと思った次第です。
ちなみに現在必死に原稿を書いている作品に関しては、年が明けてからいろいろお知らせ出来ると思います。いましばらくお待ち下さい。
今回も年末年始は県またぎの移動をせず、会食もせず、初売りにも行かず、自宅でみっちり仕事という感じですね。ま、時節柄こういう生活様式で連休を過ごすのもアリではないかと。