前回のブログで幸宏さんの”Saravah Saravah!”完全再現ライブのことを書いていた時、そういえば自分は幸宏さんのライブをいろいろ見てきたなと昔の思い出に浸っておりました。
幸宏さんのお誕生日にあたる本日は、自分がとりわけ印象に残っている幸宏さんのライブについて書いてみたいと思います。
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その1:WILD & MOODY TOUR (1984年)
自分にとって一生忘れられない幸宏さんのライブは、何と言っても1984年のWILD & MOODYツアーです。なぜならこれが初めて見に行った幸宏さんのライブだったから。ちなみに当時小学校低学年でした。
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チケットの抽選に当たったので、母(YMOでは幸宏派)と一緒にNHKホールに見に行きました。ツアー最終日の公演だったので、細野(晴臣)さんがゲストで登場して嬉しかった。
スタジオアルバム版よりもロック寄りのアレンジになった”Murdered by the Music”のかっこよさ、「WILD & MOODY」のアルバムとは違う曲順で演奏された収録曲、幸宏さんのボーカルが聴けたライブ版の”Helpless”のカヴァー、YMO時代の曲(”中国女”、”Day Tripper”、”CUE”)、子ども心に感動したものです。ステージをエネルギッシュに動き回る立花ハジメさんの演奏も忘れられない。
幸宏さんに限らずいろんなライブを見てきましたが、人生で一番楽しかったのはこの時のライブだったと思います。それはたぶん、これからも変わることはないでしょう。母もこの時の幸宏さんのライブが一番好きだと言っています。
その母は1980年代に自分以上に幸宏さんのライブを見に行っていましたが、360度回転するドラムセットが曲の途中で止まって、幸宏さんが後ろを向いたままドラムを演奏する羽目になった公演を見に行ったことがあるのだとか。「いつの公演で、何の曲を演奏していたかは忘れた」とのこと(インスト曲だったらしい)。
その2:LIVE 1998 RUN AFTER YOU (1998年)
幸宏さんがコンシピオ・レコードを立ち上げて、シングル”手をのばせば ~ A Touch of Love”、スティーヴ・ジャンセンとのユニット「PULSE」のミニアルバム、フルアルバム「A RAY OF HOPE」のリリースを総括する形で行ったライブ。
当時の自分は大学生。ファンクラブ(STEREO CAFE)の会員になって長かったせいか、チケット優先販売で買ったらなんと東京公演(新宿厚生年金会館)の最前列の席をもらえました。後にも先にも自分が最前列で見たライブはこれだけです(2001年のロキシー・ミュージック来日公演ですら2列目だったのに)。
この時はライブのサポートメンバーも自分の好きな人たちばかりだった。
大村憲司さんにスティーヴ・ジャンセン、矢口博康さん、Kyonさんの常連組に、東京スカパラダイスオーケストラから川上つよしさん、青木達之さん、寺師徹さん(余談ですがスカパラは寺師さんが在籍していた頃が一番好きでした)。そしてPULSEのボーカリストのゾイ・ニブレットさん。
幸宏さん、スティーヴ、青木さんのトリプル・ドラムで演奏した”Stay Close”、スティーヴと青木さんのツインドラムと寺師さんのスカパラ仕込みのチキが楽しかった”Kid-Nap, The Dreamer”(自分が見に行った日はちょっとした演奏ミスがあった公演です)、久々にライブで聴いた”Something In The Air”もイントロで鳥肌が立ったものです。
ライブアルバムは未収録曲が多いし、未だにパッケージ化もされていないライブですが、WOWOWで放送があったから素材は残っているはず。いつの日かブルーレイ化してくれればと思います。
…とは言っても、RUN AFTER YOUツアーはライブ盤が9月にリリースになったあと、大村憲司さんが亡くなり、翌年は青木達之さんが亡くなっているので、当時の幸宏さんにはパッケージ化の作業はつらかったのかもしれません。
幸宏さんは向こうの世界でお二方に出会えたのかな。「青木くん、みんな言ってるよ」と弄って仲睦まじく遊んでいらっしゃるといいのですが。
その3:LIVE 2018 SARAVAH SARAVAH!
「サラヴァ!」の完全再現ライブ。
こちらは前回いろいろ書いたので割愛。
(ライブを見に行った年のブログでもいろいろ書いてます)
その4:Yukihiro Takahashi 60th Anniversary Live ONE FINE NIGHT (2012年)
本編約3時間、その直前までリハーサルをやっていたので、トータルでほぼ6時間演奏しっぱなしだったという幸宏さんの還暦祝いライブ。チケットの競争率がえらく高かったらしく、我ながらよく当選したなと思いました。
このライブでもやはりアルファレコード時代の曲がとりわけ印象深かった。あと自分は幸宏さんが東芝EMIに在籍していた頃のライブは一度も観に行けなかったので(高校受験とか大学受験があってあまり遊べなかった)、EMI時代の曲がライブで聴けて嬉しかった。
その5:Heart of Hurt Live 2014
「小編成で、お客さんと近いライブをいろんなところでやりたい」という幸宏さんの発案で始まったアコースティックライブツアー。
自分が観に行ったのはキリスト品川教会 グローリアチャペルでの公演でした。
幸宏さん、堀江博久さん、佐橋佳幸さんの3人というミニマム編成。
誰がどのパートを弾いて、どんな音が出ているのかはっきり分かる面白いライブでした。リンドラムの機材を間近で見られたのも思い出深い。
番外編:YMO 散開ライブ (1984年)
ちなみに自分が初めてライブで幸宏さんを見たのは、1983年のYMO散開ツアーでした。
当時は東京に住んでいたので、見に行ったのは日本武道館の公演。
家族三人分でチケットの抽選に応募したら2枚当たったので、父に留守番を頼んで母と見に行ったのでした(父はYMOに興味がなかった)。たぶん観客の中で小学校低学年の自分は最年少だったと思います。
自分の場合、YMO初期の曲はこのライブのアレンジがすごく印象に残っているので、当時スタジオアルバムで原曲を聴くと幸宏さんの「フー・マンチュー唱法」に違和感を覚えてしまったりしたものです(散開ライブの時の”中国女”は抑揚のある甘い声の歌い方だったので)。ま、小学生の子どもの感覚なんてこういうものです。
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いつまでも悲嘆に暮れてもいられないので、リハビリも兼ねて、自分の日常がまだ幸せだった頃の幸宏さんのライブアルバムをまた聴き始めてみようかなと思いました。
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