仕事をクビになり、元妻と息子からも絶縁されて人生のどん底に落ちたギル。彼の中で何かが壊れて危険な男と化した時、殺伐とした音を響かせるのがナイン・インチ・ネイルズの楽曲群。”Art of Self Destruction”なんてギルの心理状態そのものの曲タイトルです。ギルがプリモ(ベニチオ・デル・トロ)への凶行に及ぶシーンでの”Closer”の使い方が強烈でした。
劇中ではマッシヴ・アタックの”Hymn of the Big Wheel”(サントラ盤にも収録)と”Hot Knives”の2曲が使われてます。 前者はボーカル部分をカットして使っているので、原曲のソウルフルな雰囲気とは違う不吉なインスト曲になっています(ボビーが三振するシーンとエンドクレジット後半で使用)。 “Hot Knives”はマッシヴのスタジオアルバムにそういうタイトルの曲はなかったし、たぶんこの映画のために書き下ろした曲なのではないかと推測されます。 曲のタイトルから考察すると、ギルが怖い顔でナイフのセールスに回っているシーンの曲ではないかと。
あとアーロン・ネヴィルが 開幕戦のセレモニーで”The Star Spangled Banner”を歌ってます。
以下の曲はサントラ盤に収録。 ヒップホップ/ダンスミュージック系の曲はボビーが車内で聴いていたり、球場のロッカールームで流れていたり、選手行きつけのバーの店内で流れていたりします。 Sovoryの”Did You Mean What You Said”はギルがボビーの自宅で語らうシーンで使われていました。
Honky – What’s Goin Down Black Grape – Little Bob Johnny “J” and Big Syke – Forever Ballin’ Foreskin 500 – Deliver Me Sovory – Did You Mean What You Said Kenny Wayne Shepherd – Let Me Up (I’ve Had Enough) Terence Trent D’Arby – Letting Go