La-La Land Recordsから発売になった『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』(07)の拡張版スコアアルバムを買いました。デヴィッド・アーノルドのスコアをCD2枚に収録。Disc1は49分、Disc2は44分。
Hot Fuzz Original Motion Picture Score<限定盤> – TOWER RECORDS
これまで『ホット・ファズ』のアーノルドのスコアはソングコンピ盤でテーマ曲と23分の組曲でしか聴けなかったので、アーノルドの音楽が好きな自分には実にありがたいアイテムでした。
2022年にデジタルダウンロードで全6曲・39分のスコアアルバムが出ていたようですが、自分は全く気づきませんでした…。
Disc2の最後のほうに収録された”Album Suite”と注釈のついた楽曲は、おそらくこのデジタルアルバムに収録されたものと同じ内容でしょう。このデジタルアルバムも、39分のうち23分はソングコンピ盤に収録されていた組曲のようですね。
『ホット・ファズ』の頃のアーノルドは『フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い』(05)や『007/カジノ・ロワイヤル』(06)のスコア作曲を担当していたので、この映画も派手なオーケストラにテクノ系のビートがガンガン鳴るタイプのスコアになっています。
先日twitter(…というか、もう”X”なんですよね)でも書かせて頂きましたが、劇場公開時に発売になった『ホット・ファズ』のサントラ盤はUK盤とUS盤で収録曲数が違っていて、どう考えてもUK盤を買ったほうが満足度が高い内容だったのでした。
自分の場合、その情報をどこで仕入れたんだったかな…。
確かオンラインCDショップの製品情報を見比べて気がついたような気がします。
「あれ?UK盤とUS盤で収録曲の内容が違うぞ」と。
ちなみにUK盤の収録内容はこんな感じ。
※のついている曲はUS盤にも入っているものです。
- Theme from Hot Fuzz – David Arnold
- Goody Two Shoes – Adam Ant ※
- Sgt. Rock (Is Going to Help Me) – XTC ※
- The Village Green Preservation Society – The Kinks ※
- Solid Gold Easy Action – T.Rex
- Baby Fratelli – The Fratellis ※
- Blockbuster! – Sweet
- Dance with the Devil – Cozy Powell ※
- Slippery Rock 70’s – Stavely Makepeace ※
- Uncle Derek (Dialogue extract) – Simon Pegg and Nick Frost
- Night of Fear – The Move
- I Can’t Control Myself – The Troggs ※
- Fire – The Crazy World of Arthur Brown ※
- Kick Out the Jams – Tubthumper
- Lethal Fuzz (Osymyso Remix) – John Eric Alexander ※
- Avenging Angel – Robert Rodriguez
- Souljacker Part 1 – Eels ※
- Caught by the Fuzz – Supergrass ※
- Solid Gold Easy Action – The Fratellis ※
- What did you think of that? (Dialogue extract) – Simon Pegg and Nick Frost
- Here Come the Fuzz – Jon Spencer and the Elegant Trio ※
- Hot Fuzz Suite – David Arnold ※
US盤は14曲しか入っていなかったということになります。しかもアーノルド作曲のキャッチーなメインテーマが未収録。あれを入れないでどうする!? という感じ。
当時内容をきちんと調べてUK盤を買ってよかった。プラケースがスーパージュエルボックスだったのもスペシャル感があってよき。
で、久々にソングコンピ盤を聴いてみましたが、ビートの効いたノリノリのロックが多いので、全曲イッキに聴いたらかなり疲れました…。いや、選曲はとてもいいんですけどね。改めて聴くとかなりアッパーな(アゲアゲな)感じの内容でした。自分は最近疲れ気味だったので聴いていてバテてきましたが、元気な時に聴けばスカッとするサントラではないかと思います。
それにしても今回の拡張版スコアアルバムは、細かくトラックで区切られた状態でアーノルドの劇伴が93分も聴けるというのが大変ありがたい。個人的に買ってよかったアルバムでした。
あれは映画雑誌だったか、それともウェブのサントラ評だったか、「『ホット・ファズ』は映画本編だけでなく、サントラでもアルバムの最後にデヴィッド・アーノルドのスコアを20分以上ダラダラ聴かせるというシニカルなジョークに貫かれている」みたいなレビューを当時見かけて、「いや…いくら何でもそこまで狙ってやってないんじゃないの?」と思ったものです。真相は監督のエドガー・ライトに聞かなければ分かりませんが。
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