映画公開30周年の節目にLa-La Land Recordsから2019年にリリースされたスコア盤です。パトリック・スウェイジが酒場の用心棒を演じるアクション映画。
物語の性質上、劇伴よりも歌曲のほうが目立つ使われ方をしている作品であり、ケイメンの音楽もいささか地味目な印象。しかしながらジェフ・ヒーリーとシェイクスピアズ・シスターのマーセラ・レヴィがギターを弾いているのがポイント。 ヒーリーは劇中で演奏を披露して歌曲をサウンドトラックに提供しただけでなく、ちゃんとスコアのレコーディングにも参加していたのでした。 マーセラ・レヴィはクラプトンと何度か仕事していたから(”Lay Down Sally”では共同作曲も)、その線からケイメンとも繋がりがあって本作のレコーディングに参加したのでしょう。
『ロビン・フッド』のメインタイトル曲を聴いた時、「これモーガン・クリーク・プロダクションズ(映画製作会社)のロゴ音楽と同じでは?」と思ったものですが、実際そうだったようで、Disc 3に16秒の”Morgan Creek Fanfare”が収録されていました。このファンファーレがまた”ケイメン節”が炸裂していて印象的なんですよね…。
マイケル・ケイメン、素晴らしい作曲家だったなと改めて実感しました。
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