先日、いつもお世話になっているフレイヴァー・オブ・サウンドさんから
MILK BOSSAシリーズの最新作『MILK BOSSA in MOVIES』を送ってもらいました。
ちょうどCDを送ってもらった前日が誕生日だったので、何だかサプライズ・プレゼントを
貰ったような感じでちょっと嬉しかったです(ま、これは単なる偶然だったんですけど)。
今回のMILK BOSSAのアルバムテーマは、「映画音楽ヒット・ソングのボサノヴァ・カヴァー」。
「懐かしの(主に80年代の)映画主題歌」を「ボサノヴァ」で聴かせるという、ある意味実に
手堅いというか、いいとこどりのコンセプト・アルバムと言えるでしょう。
収録内容はと申しますと、古いところでは『卒業』(67)の”Mrs. Robinson”(サイモン&ガー
ファンクル)。新しいところでは『バットマン・フォーエヴァー』(95)の”Kiss from A Rose”
(シール)や『ユー・ガット・メール』(98)の”Dreams”(クランベリーズ)など。あとは80年代の
映画主題歌/挿入歌がメインです。
『トップガン』(83)の”Take My Breath Away”(ベルリン)とか『フラッシュダンス』(83)の
“What A Feeling”(アイリーン・キャラ)、『ビジョン・クエスト 青春の賭け』(85)の”Crazy for
You”(マドンナ)、『ネヴァー・エンディング・ストーリー』(84)の”The Never Ending Story”
(リマール)などなど。いやー、この前MTVの「100 Greatest Songs of the 80s」で見た
(聴いた)ようなアーティストの名前が次から次へと出て来て懐かし面白いです。
個人的に注目したのは、Depeche Modeの”Just Can’t Get Enough”(1982年の映画『青い
恋人達』挿入曲)のカヴァー。原曲はバリバリのシンセ・ポップでしたが、ボサノヴァにすると
こうなるのねー、という新鮮さがありました。始めはディペッシュ・モードの曲だと気付かなくて、
「この曲どっかで聴いた事あるんだけどなー。何だったっけ?」などと思ってしまいました。
このラインナップを原曲でまとめて聴くとなると、ちょいとベタで気恥ずかしい感じなのですが、
ボサノヴァ・カヴァーする事によって、コッテリした80年代テイストが絶妙なバランスで中和され、
爽やかな口当たり(耳当たりと言うべきか?)の曲に仕上がっているのがポイント。オシャレです。
まさに「日本の夏、MILK BOSSAの夏」って感じで聴かせて頂いてます。
寝苦しい夜のBGMに最適。
『MILK BOSSA in MOVIES』
レーベル:フレイヴァー・オブ・サウンド
品番:PUCY-1069
定価:2,000円