La-La Land Recordsから5,000枚限定でリリースになった『トップガン』(86)デラックス・エディションのサントラ盤を買いました。
当初3月発売予定だったのが4月に延期になって、その後予約注文したショップから「5月の発送を予定しています」という連絡が来たのですが、4月20日過ぎに発送の連絡が来て、ありがたいことにゴールデンウィーク前に製品を手に入れることができました。
どうも早い段階で予約注文していた人は4月発送分に間に合ったということらしい。やはり限定盤サントラは早めの予約注文が吉ですね…。
トップガン【輸入盤国内品番】リマスター&2枚組<限定5000枚> – amazon
トップガン【輸入盤国内品番】リマスター&2枚組<限定5000枚> – TOWER RECORDS
近年の『ミッション:インポッシブル』シリーズのサントラ盤もそうですが、どうもトム・クルーズ主演作のサントラリリースは発売日が遅れることが多いような気がします。
たぶんジャケットのアートワーク(=写真)に入念なチェックが入って、スケジュールに遅れが生じてしまうのだと思います。自分で映画制作会社を持っている俳優の主演作だと、こういうケースが多い印象。まあ肖像権とかいろいろデリケートな問題があるのでしょう。
さてCDの収録内容はと申しますと、Disc 1にファン待望のハロルド・フォルターメイヤーの劇伴を20曲収録。
そしてボーナストラックでメインテーマのデモ音源を3パターン収録して、プレイタイムは合計77分58秒。
Disc 2はおなじみのソングコンピレーション盤ですが、1999年リリースの拡張盤(通常盤に4曲追加収録したもの)に劇伴の”Dog Fight #3″と歌モノの”Radar Radio”、本編未使用の劇伴を3曲追加した内容となっておりまして、収録時間は69分45秒。
トータル43曲、収録時間2時間27分43秒の大ボリュームでした。リマスターされているらしく音質も極めて良好。ああ、フォルターメイヤーのスコアをオーディオで目一杯聴ける日をどんなに待ち焦がれたことか…。
もう何度も映画本編を観ているので分かりきったことではあるのですが、フォルターメイヤーの清々しいくらいシンセポップ/80年代ギターロック色の強いスコアが最高です。フォルターメイヤーが弾くシンセ(ブックレットに「YAMAHA DX-7」という言葉が出ていた)と、スティーヴ・スティーヴンスのギターとの競演が実に熱い。当時「カッコいいサウンド」で、1990年代には一転して「ダサいサウンド」扱いされたスコアです。
そして時代がひと回りして、2020年代には再び「最高にアガるサウンド」として再評価されるのだから、世の中何があるか分かりません。…というか、1990年代は1980年代のポップカルチャーを全否定する傾向があったんですよね。シンセポップやハードロックはダサい、これからはアンプラグド(アコースティック)とグランジロックだ、みたいな流れもありましたし。
さてスコアの軸となるのはおなじみ”Top Gun Anthem”に加えて、ベルリンの”Take My Breath Away”とケニー・ロギンスの”Danger Zone”、チープ・トリックの”Mighty Wings”のメロディ/コードなのですが、歌曲のボーカルをカットしただけでこんなに劇伴として機能するものなんだな、と編曲の妙味を味わった次第です。歌曲を聴いているだけでは、この事実になかなか気づきにくい。グース関連のシーンで聴かれる「悲しみのテーマ」のメロディは少々ベタなのですが、これはこれで味わい深い。個人的には“Mav vs Viper”のスコアがノリノリで大変面白かったです。
フォルターメイヤーのスコアを聴くのが楽しすぎて、連休中にDisc 1を何度も何度も繰り返し聴いておりました。
『トップガン』でのフォルターメイヤーのシンセ/ギターロック系スコアが、のちにセガの『アフターバーナー』やナムコの『エアーコンバット』の音楽にも大きな影響を与えたとも言えるわけで、アクション映画史/シューティングゲーム史において重要な作品なのではないでしょうか。
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