7日は夜8時から米ヶ袋の「カフェモーツァルト・アトリエ」で、ピエール・バルー氏と愛娘のマイアさんのミニコンサートがあったので、見に行って参りました。
バルー氏、格好良かったなぁ。
映画『男と女』(66)の公開から40年近く経っているわけですが、雰囲気はあの頃のままでした。ステージで歌うバルー氏をずーっと見ていると、映画の名シーンが自動的に脳内上映され、非常に感慨深いものがありました。
パリっ娘と江戸っ子の粋な部分を持ち合わせているようなマイアさんと、バルー氏との掛け合いも親子漫才のようで和みました。マイアさんのヴォーカルがまたワタクシの好きな感じのスタイルで、聞き惚れてしまいました。
『男と女』のサウンドトラックからは名曲”Samba Saravah”を披露してくれたのですが、母親とワタクシ、親子二代に渡ってレコードが擦り切れるほど聴いたあの曲がナマで聴けた時には、何とも形容しがたい感動の波が心にどどーっと押し寄せて参りました。「心の琴線に触れる音楽」というのは、こういう音楽なんだろうなぁ、と思った次第。
終演後にバルー氏のサイン会があったので、『男と女』のCDにサインして頂きました。ちょっとだけご本人とお話しする機会があったので、「母は昔からの、自分は幸宏さんの『薔薇色の明日』と『四月の魚』を聴いて以来のあなたの大ファンです」と想いのたけを打ち明けてみました。
仏語がダメなので、カタコトの英語。しかもフランス音楽界の重鎮を前にしてガチガチに緊張していたので、どれほど自分の言葉が通じたか分かりませんが、バルー氏は「彼(=幸宏さん)の曲はいいよねぇ」と微笑んで「君の母上によろしく」といった旨の事を言ってくれましたので、まあ気持ちだけは伝わったのではないかと。
そんなこんなで、とても幸せな気分に浸れた一日でした。