先日のアカデミー賞、最優秀作曲賞を受賞したのは『カールじいさんの
空飛ぶ家』(09)だったのですが、作曲家のマイケル・ジアッキノの
スピーチがなかなか感動的でした。
以下、WOWOWの授賞式放送より。
「9歳の時、父に”引き出しにある8ミリカメラをちょうだい”と頼んだら、
“いいよ”と言われ、それ以来映画を撮り続け、創造的であり続けた。
両親は一度も”時間の無駄だ”と言わなかった」
「大人になってからも、学校の先生や仕事仲間も、みんながずっと
私の背中を押し続けてくれた」
「全ての子供たちに私は言いたい。創造的な事は一つも”無駄”には
ならない。どうもありがとう!」
・・・とまぁ、こんな感じの内容でした。
学問や芸術、スポーツ(あと科学技術とか)といった分野で優れた
人材を育てたかったら、やっぱり長期的なサポートをしてあげないと
いけないんだろうなぁ。金銭的な事もそうだし、彼らがやっている事に
対する理解とか精神的な援助とか、そういうものも含めて。
創作というものは作り出すものが何であれ、試行錯誤を繰り返しながら
少しずつ前進していくものであって、すぐに結果が出なかったり、何度も
失敗したからといって、それをバッサリ「無駄!」と切り捨てちゃいけない
のではないだろうか。そんな仕打ちをされたら発展するものも発展しなく
なるし、夢も希望もなくなるよなぁ(例の事業仕分けとか・・・)。
「創造的な事は一つも”無駄”にはならない」
うーん、胸に滲みる言葉だぜ。「無駄」の定義を再確認する必要があるなぁ。
・・・というわけで、『カールじいさん』もCDでサントラを出しましょうよ。
配信だけじゃなくて。