4/6に『タイタンの戦い』の完成披露試写に行ってきました。今回は3Dでの上映って事で、メガネonメガネで鑑賞。日本語吹替え版でした。
結論から申しますと、個人的には3Dより2D字幕版での鑑賞をオススメします。
3Dとはいえ、『アバター』(09)に比べると観ていて「おおっ」となるような奥行き感というか、飛び出す感はそれほどなかったような印象で・・・。もっとクラーケンとかスコーピオンが「食っちまうどーー!」とばかりに画面から飛び出して襲いかかってくると思ったのですが・・・。もともと3Dで上映する事を前提に撮影した映画ではないので(映画が完成してから2ヶ月で3D化したそうな)、ま、そういう影響もあるのかもしれません。
それではこの映画がダメなのかと言うと、決してそういうわけではありません。前半の物語の展開がちょっと急ぎ足な印象はありますが、スコーピオンとかメデューサとかクラーケンは結構緻密に作り込んであって、巨大なバケモノがスピーディーに動き回って暴れる様はなかなか見応えがあります。クライマックスのクラーケン大暴れシーンも迫力あるし。だからこそ、3Dのようなギミックを通さずに、美麗なヴィジュアルをオーソドックスな2D映像でじっくりと観て頂きたいと思うのです。
基本的に怪物とのバトルで見せる肉弾アクション映画なので、ストーリーは極めてシンプル。ペルセウスは<肉体は神><心は人間>という二面性のあるキャラクターですが、その事で葛藤する様子はほとんどナシ。登場人物の中で一人だけスポーツ刈りの髪型をしているせいか、あるいは『アバター』の印象が強いせいか、ペルセウス役のサム・ワーシントンが海兵隊員に見えました。(甲冑姿で「センパファーイ!」とか言い出しそうな雰囲気)
キャストもなかなか豪華なのですが、助演陣で目立っていたのはドラコ役のマッツ・ミケルセンかな。『キング・アーサー』(04)のトリスタン以来の剣豪役って事で、なかなか男気あふれるキャラクターでした。彼の部下のエウセピオスとイクサスを演じているのは、若手のニコラス・ホルトとハンス・マシソン。ホルトは『アバウト・ア・ボーイ』(02)のあのマーカス少年です。ちょっと見ないうちに立派な青年になっておりました(やや線が細いか?)。マシソンはこのあいだ『シャーロック・ホームズ』(09)のカワード卿で見たばかりなのですが、海外ドラマファンには『THE TUDORS 背徳の王冠』のクランマー大司教役でおなじみでしょう。そういえば、『24 -TWENTY FOUR-』のアリ=アサド役のアレクサンダー・シディグも出てたような気がする。
他にもリーアム・ニーソンやレイフ・ファインズ、ピート・ポスルスウェイト、ジェイソン・フレミングなど豪華な役者が大勢出演しているのですが、ダニー・ヒューストンをポセイドン役にキャスティングしておきながら、「何となく出てる程度」しか出番を与えられなかったのは何ともお気の毒でした(もしかして出演シーンをカットされたとか?)
音楽についてはまた次回。