『プリズナー No.6』 (2009)を観てみたよの巻

the prisoner

『ニューヨーク1973 / LIFE ON MARS』が終わってしまったので、
AXNミステリーで放送スタートしたリメイク版『プリズナー No.6』を観ています。

僕はオリジナル版を観た事がないので(話のあらすじはwebなどで拾い読みした事はありますが)、
リメイクとの比較は出来ません。
スーパードラマTVで放送中のオリジナル版を観ればいいのですが、
ま、リメイク版全6話を観終わってからの方がいいかなと思ってます。

このドラマ、主人公No.6がニューヨークにいた頃の記憶がフラッシュバックで時折挿入されるのですが、
狙ってやっているのか、あるいは編集がアレなのか、
割と観ていて居心地が悪くなるような所でブツッと回想シーンが始まったり終わったりするのです。
謎の「村」で展開するドラマと、
ニューヨークの回想シーンの繋ぎ方がイマイチ流れがよくない印象を受けるんですが自分だけでしょうか。
まぁこのドラマは不条理劇なので、
視聴者の不安を煽るためにあえてこういう編集をやっている気もするのですが。

今週の時点で全6話中3話まで進んだので、ちょうど中盤って事になります。
リメイクに際しては当初からミニシリーズで製作されたドラマなので、
『ジェリコ 閉ざされた街』みたいな「放送打ち切りで尻切れトンボなラスト」にはならないでしょう。
そういやこのドラマ、『ジェリコ』でロバート・ホーキンスを演じていたレニー・ジェームズがNo.147役で出演してます。
相変わらず何か胡散臭そうなキャラですね、あれは。

音楽担当はルパート・グレッグソン=ウィリアムズ。
名前でお分かりになるかと思いますが、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズの弟さんです。
代表作は『ホテル・ルワンダ』や『ビー・ムービー』など。
マイケル&ジェフ・ダナみたいに兄弟の共同作曲作品がないのがちょっと意外。

一応『プリズナー No.6』はサスペンス・ドラマという事になると思うのですが、
音楽は打ち込みのリズムをバキバキ鳴らすタイプではありません。
どちらかと言うと、アンビエント・エレクトロニカ系と申しましょうか。
静かな感じのスコアが多いです。
クリフ・マルチネスの『トラフィック』あたりの音楽をイメージして頂けるとよろしいかと。
RGWはエレクトリック・ヴァイオリンの演奏も担当。
エレクトリック・ヴァイオリン/チェロの音の聴かせ方は兄のHGW譲りという印象です。

いわゆる「リモート・コントロール系のサウンド」を期待すると肩すかしを喰らってしまうかもしれませんが、
音響系アンビエント・スコアとしては一級品と言えるでしょう。
「村」のテーマ曲とでも言うべき”Everybody Knows Everybody”の牧歌的なメロディーも耳に残ります。

RGWもそろそろ映画で代表作をモノにして、
お兄さんのような人気作曲家の仲間入りをしてほしいなーと思います。

 

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