先月末にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで試写を観てきたのですが、『ナルニア』を映画館で観るのは今回が初めてでした。
1作目も2作目もスターチャンネルで放送していたやつを観たのですが、上映時間が2時間以上で、その割には合戦シーンがあっさりしていてイマイチ盛り上がらないなーという印象でございました(まぁ、基本的に子供向けの映画ですから・・・)。
が、今回は上映時間が1時間52分とタイトにまとまっているうえに、映画終盤の大ウミヘビとのバトルシーンが結構迫力がありまして、シリーズ中一番よく出来てるのでは? と思いました。「『アバター』品質の3D映像!」かどうかは正直微妙ですが。
さて『ナルニア』シリーズといえば、ハリポタとか指輪物語に比べると「子役が地味」というイメージがあったわけですが、ペベンシー兄妹のうち、あっさり顔の長男ピーターといしのようこ似の長女スーザンは前作でナルニア卒業となったため、今回は次男のエドマンドと末っ子のルーシーが晴れて主人公となりました。エドマンド役のスキャンダー・ケインズがなかなかのハンサム君に成長してまして、美少年好きの女性映画ファンはとりあえずこの点だけでも本作を押さえておいて損はないかと。僕の友達(女性)は「エドマンドは絶対成長したらイケメンになる」と1作目の時から確信していたそうですが、彼女の読みは当たってました。
ダニエル・ラドクリフは、この先どんな役を演じてもずっとハリー・ポッターのイメージがついて回る気がするし、イライジャ・ウッドはあの「ぱっちりおめめ」が役の幅を狭めている印象があるのですが、スキャンダー君はいい意味で色がついていないので、他の映画でもソツなくいろんな役を演じる事が出来るんじゃないかなーと思う。
前作に続いて、”イケメン王子”ことカスピアン(ベン・バーンズ)も再登場。一部で”ケツアゴ王子”なんて言われてましたが、今回のカスピアンは顎ヒゲを生やしているので、気になる部分がカバーされていて男前度もアップ。前作から3割増しでダッシング(Dashing)になりました。末っ子のルーシーは子役時代のドリュー・バリモアみたいなお顔になってきた気がする。新キャラのユースチス(ウィル・ポールター)はいい感じでひねくれていて、優等生キャラの多い旅の仲間ご一行様のコミックリリーフ役として頑張ってます。4作目が出来るとしたら、今度はコイツが主役になるんだよなぁ。
・・・というわけで、基本子供向けのファンタジー映画ではありますが、若手二枚目男優をチェックしたい女子の皆さんにもオススメの映画という事になります。子供にせがまれてこの映画を一緒に観に行く事になったママさん方も、こういう見方をすれば退屈する事もないでしょう(吹替え版ではなく字幕版での鑑賞をお勧めします)。
以上、大人的な『ナルニア国物語/第3章』の楽しみ方でした。
音楽についてはまた次回。