「あれはガチなのか台本通りなのか」と物議を醸しているCMパンクの言動ですが、RAW #946の発言も凄かった。
「リング上でのCMパンクとビンス(団体)との公開契約交渉」という形で話が進んだわけですが、何か最初からアヤしい雲行きだった。一応、ある程度のストーリーの流れは打ち合わせていたとは思うのですが、途中のビンスへの嫌味とか辛辣なトークの部分はかなりパンクのアドリブが入っているような気がしたし、ビンスも何度か素の表情になってたような気がする(予定外の事を言われたのか、本気で機嫌が悪そうだった場面も・・・)。これ、もし100%演技だったとしたら大したもんだと思う。
パンクはかなり危険なネタをポンポン投下しつつ(ロック絡みのネタとか、「あの男の死」とか、ハンターさんの映画『The Chaperone』がコケた話とか)20分近く喋っていたと思うのですが、ダレ場が全くないし、観客の心をガッチリ掴んでるし、主張が理路整然としていて筋が通っているので、思わず聞き入ってしまった。ここ数年のシナ中心のストーリー展開とか、グッズの過剰宣伝とか、WWEのtwitter / facebookへのしつこい勧誘とかに辟易していたので(HBKが自分の出演するリアリティ番組の宣伝に来た時は正直萎えた)、パンクのどの発言を聞いても「よくぞ言ってくれました!」という感じだった。自分は「弱者」でシナは「強者」(=体制側の人間)と言い切ったところもスゴい。
ビンスに謝罪を要求した時、
「かつてWWEに才能溢れる俺の友人も所属していた。だが突然解雇された。仕方ないだと? 若手の実力もファンの心も見抜けないくせに、そんな言葉を吐くな!」
「あいつらは有能なのに見捨てられた。カバナやギャローズの事だ。奴らに代わり俺があんたの謝罪を受ける。あいつらは自分の意見をこの場で言う事も出来ない。無言で団体を去った奴らのために、この俺があんたの口から謝罪の言葉を吐かせてやる!」
・・・とパンクが言った時には本気でグッと来た。最近のWWEは中堅クラス(年齢的に・・・というよりランク的なもの)のスパスタの扱いが適当すぎてヒドいなーと思っていたから。SDからRAWに移ったスパスタもカゲが薄くなった人が結構いるし。これ以上シナを過剰プッシュしても、いい事は何もないような気がする。本人も技術を磨く時間もないだろうし、そのうち過労で倒れるかもしれないし。
ちなみにジェリコさんが先日ツイッターで”It was Brilliant! It’s the best angle the WWE has done in a long time…”と言っていたのは、多分この回の放送の感想ではないかと思います。ジェリコさんもまだWWEに復帰しない方がいいかもしれないなぁ。いま復帰したら、またヒールもベビーも王座戦も引き立て役も何でもござれ的な便利屋扱いをされて終わってしまいそうだし。
まぁ人によって感想は様々だとは思いますが、あえて言おう!CM PUNK RULES!!