『イースターラビットのキャンディ工場』の日本語吹替え

HOP_US

先頃、都内某所で『イースターラビットのキャンディ工場』の試写を見てきました。実写とCGを組み合わせたファミリー向けのコメディー映画です。

主役のウサギ、イービーの日本語吹替えが山寺宏一氏、プータロー青年フレッド役のジェームズ・マースデンの吹替えが『天装戦隊ゴセイジャー』の千葉雄大という”宮城県出身コンビ”だったので、もしかしたらその縁で宮城県在住の自分がライナーノーツを担当する事になったのかしらん、と考えてみたり。ま、ただの偶然かもしれませんが。

ターゲット層が幼稚園〜小学校低学年なので、試写は日本語吹替えのみ。恐らく劇場公開時も吹替え版オンリーの上映だと思うのですが、この吹替えがなかなか素晴らしかった。…というのも、タレントとかお笑い芸人ではなく、プロの声優さんがアテレコしていたから。

山寺さんと千葉雄大以外のキャストはこんな感じ(敬称略)。

イービーの父親:銀河万丈
ヒヨコのカルロス:大塚芳忠
ヒヨコのフィル:中尾隆聖
フレッドの父親:津嘉山正種
フレッドの母親:藤田淑子
フレッドの妹・サム:坂本真綾

たぶん、現在小さいお子さんのいる年頃のお父さん・お母さんなら「ギレン総帥だ!」とか「ヤザン大尉だ!」とか「フリーザ様!」と反応してしまうのではないかと。ストーリー自体は子供向けでシンプル極まりないけど、こういうベテラン声優をキャスティングする事で、子供に付き合って映画を見に来たオトナを退屈させない作りになってます。安易な話題作りでアテレコ経験ゼロの芸能人とかお笑い芸人を使わなかったのは正解でしょう。やっぱりプロの声優さんや舞台俳優の吹替えは最高です。藤田淑子さんの声を聞いて『ファミリー・タイズ』を思い出した自分は立派なナナロク世代。

・・・と、ここまではよかったんですが、Not yetのメンバーがピンク・ベレーの末っ子(ドジっ子)の吹替えを担当するそうで。うーん、やっぱりそういう事をやっちゃうのね。これさえなければ完璧だったんだけどなぁ・・・。

まぁピンク・ベレーは原語でも言葉を喋らないキャラだし、ストーリーに深く絡んでくる役どころでもないので、大して気にしなくてもいいのかもしれませんが・・・。声優さんの仕事をリスペクトしている身としては、こういう企画はちょっとねぇ、という感じ。ちなみに原語でピンク・ベレーの声(鳴き声?)を担当しているのは、リメイク版『バイオハザード』でレベッカの声をアテていたホープ・レヴィです。

ついでに補足しておきますと、原語版ではヒヨコのカルロスとフィルの声をハンク・アザリアが1人でアテてます。器用な人ですからね、この方。あとイービーの父親の声は『Dr. HOUSE』のヒュー・ローリー。DVD化した時には是非オリジナル音声で聞きたいところ。

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