やっとこさサントラ盤が手元に届いたので、
『ゴースト・プロトコル』(11)の音楽についてざっくりと。
音楽は前作『M:I:3』(06)に引き続きマイケル・ジアッキーノ。
前作の時は、映画誌のサントラレビューか何かで
「オケの編成がムダに大きい」とか手厳しい事が書かれてあって、
うーんそうかなぁ、とか思ってしまったのですが、
それと比べると今回はかなり音がシェイプアップされた感じで、
結果としてスコアのテンポもよくなっている印象。
『M:I:3』よりキャッチーなアルバムに仕上がっていると思います。
今回は物語の舞台が切り替わる時に”いかにも”な異国情緒溢れる音楽が鳴って、
それがなかなか面白かったりするわけですが、
(ブダペストのデスプラ的ヨーロピアン・スコア、
ロシアのメイド・イン・USSRな感じの合唱隊、
ドバイの砂漠の王族が登場しそうなメロディーなど)
何と言ってもムンバイのシーンの踊るマハラジャチックなスコア”Mood India”と”Mumbai’s The Word”が衝撃的。
てっきりJ.J.エイブラムスがお遊びで作ったソース・ミュージックかと思ったら、
ジアッキーノの曲でさらに驚く。
ある意味、今回のサントラ盤の目玉スコアかと。
それにしても、ジアッキーノは毎回曲タイトルで遊んでくれますなー。
例えば今回だと、
■Give Her My Budapest → Give Her My Best (Wishes) のシャレ(多分)
■From Russia With Shove → From Russia With Love のシャレ
■Love The Glove → Love The Groove のシャレ(多分)
■Moreau Trouble Than She’s Worth → More Trouble Than She’s Worth のシャレ(多分)
■Eye of The Wistrom → Eye of The Storm のシャレ
・・・てな感じ。
“World’s Worst Parking Valet”の「ワールド・ワースト・なんちゃら」というのもジアッキーノお約束の曲タイトルで、
『LOST』とか『M:I:3』とか『SUPER 8/スーパーエイト』(11)のスコアでもやってました。
アルバムとしても聞き易いし、
スコアの完成度・収録時間共にボリューム満点なので、
買って損なしと思います。
国内盤はランブリング・レコーズから1/25発売なのでよろしくです。
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』オリジナル・サウンドトラック
音楽:マイケル・ジアッキーノ
品番:RBCP-2611
定価:2,520円