リチャード・ギア&トファー・グレイス主演のサスペンス・アクション『顔のないスパイ』を観てきた。
まぁ映画の内容は低予算のB級アクションという感じだったのですが、ジョン・デブニーのスコアが妙にギターロック調で印象に残りました。
誰がギターを弾いているのか気になったので、エンドクレジットで目をこらして音楽関係の情報をチェックしてみたら、何とギタリストがラッシュのAlex Lifesonではありませんか。なるほど、どおりでハードロック風のギターだったわけだ。
で、なぜライフソンがギタリストとしてこの映画のレコーディングに抜擢されたかという話になるわけですが、これは多分ライフソンがセルビア系移民の出自を持つミュージシャンなので、ロシアのスパイを題材にした物語にピッタリという事なのでしょう。デブニーなりのこだわりという事か(監督のアイデアかもしれませんが)。
映画も小作品っぽいし、サントラも出なさそうなので、ライフソンのギターが聞きたかったら本編を観るしかなさそうです。エンドクレジットで流れる”Don’t Look Back”もライフソンの書き下ろしらしい。
ちなみに追加音楽を担当していたのが、これまたギタリストのトニー・モラレス。ブライアン・タイラーやハリー・グレッグソン=ウィリアムズの作品で追加音楽やギター演奏を担当している人です。