お盆期間中は何かとヒマだったので、HGUCザクマリナーを組んでみました。
機動戦士ガンダムUC ep4『重力の井戸の底で』に登場したとはいえ、よくぞこんなZZのマイナーな機体を発売して下さいました…と言いたいところなのですが、これがなかなか珍妙な仕様のキットでございました。
まず驚いたのは、多色成形ランナーが1つもない事。
青・緑・グレーの3色。いろプラではありません。
肩とバックパックのサブロックは付属の白いシールで何とかなりますが、
サブロック・ガンとマグネット・ハーケンは色分けされていないので別途赤く塗装する必要があります。
ちなみにモノアイレールも素組みだとグレーのままです。黒いシールすらつきません。
そりゃ確かに地味なカラーリングの機体ですが、これはちょっといかがなものかと。
HGUCネモはコクピットハッチとエアダクトが色分けされてたのに…。
脚部ハイドロジェットが着脱式(部品選択式)で、頭部アンテナがブレードアンテナとロッドアンテナの2種類があって、リード線でマグネットハーケンを射出状態に出来るのはいいとして、胸部パーツがザクIIのもの(T字型のアレ)と選択式だったり、肩部サブロックを左肩の2発分だけ発射状態に出来たり、中途半端なオマケ仕様がついてるのが謎。何なんでしょ。
というわけで、素組みだと貧弱なデキになりそうなので、今回はデザイナー兼モデラー兼料理研究家のDaiさんに部分塗装(赤い部分)をお願いしました。
最初は自分でやろうと思ったのですが、暗い色のパーツに赤を塗るとなると、シロウトだと塗りムラが出来てしまいそうなので、その道のプロにお願いする事にした次第。やっぱりワンポイントで赤が入るだけで、シルエットがグッと引き締まりますね。
ちなみにこのキットは「『機動戦士ガンダムZZ』に登場したザクマリナー」という扱いになっているので、モノアイレール中央に旧ザクチックなモノアイガードが1本入ってます。しかし個人的には『重力の井戸の底で』に登場した機体を再現したかったので、モノアイガードは取っ払ってしまいました。この方が視界もよさそうだし。
こんな感じで、ep4に登場した機体はモノアイガードがありません。
機体表面にフジツボとか苔がつきそうな隠し方。
ちなみにバックパックのハイドロジェット噴射口の赤はシールです。
「こんなマイナーな機体を買う人は相当なマニアだろうから、きっと塗装もしてくれるよねー」というバンダイ側の意向のもと、ローコストで製造されたキットなのかもしれません。部分塗装入門ガンプラというべきか。