HGUC ハンブラビ

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なぜこのタイミングで?という気もしますが、先頃HGUCシリーズでハンブラビが発売になったので買ってみました。

買っておいてこういう事を言うのも何ですが、僕はハンブラビがあまり好きじゃなかったというか、正直苦手でした。というのも『機動戦士Zガンダム』を放送していた当時、ヤザン・ゲーブル大尉の極悪な戦いっぷりが子供心に恐くて、ややトラウマ気味になったから。

ヤザンの悪行といってすぐに思い出せるのは、

■ドサクサに紛れてジャマイカン少佐を謀殺(まぁこれはスッキリしたけど:笑)
■バッチ中尉のリックディアスをなぶり殺し
■アーガマに帰還しようとした片腕のジムII(ネモカラーのアレ)にトドメの一撃
■ウミヘビで百式をドツいて大気圏に突き落とす
■レコア少尉のメタスをギッタギタに(「男の武器」テールランスの攻撃がアレな感じ)
■Zガンダムにクモの巣攻撃→主人公(カミーユ)に電撃を食らわして気絶させる
■前方不注意で追突事故を起こしたカツにトドメの一撃
■エマ中尉のガンダムMk-IIをボコボコに
■Mk-IIを庇ったラーディッシュを容赦なく撃沈
■パラス・アテネの残骸に容赦なくビームライフル発射(その結果エマ中尉重傷)

…とまぁこんな感じ。恐すぎ。当時バッチ中尉のリックディアス撃墜シーンを見た時は背筋が寒くなりました(妙に生々しく描いてたし)。これで「ヤザンは極悪非道っぽいけど、実は意外と部下の面倒見がいい人」と言われても、小学生の僕には全然ピンと来ませんでしたね…。

そんな自分も30代半ば。そろそろ過去のトラウマと対峙する必要があるのではないかと思い、HGUCハンブラビ購入に踏み切ったわけです(少々大げさですが)。

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で、いざ組み立ててみたらさすがに最近のHGUCだけあって実に出来がいいです。成形色の色分けもほぼ完璧に近いし、イカデビル(MS)形態からエイ(MA)形態に差し替えなしで変形するし、薄っぺらくて尖っててスマートなプロポーションもなかなかよく再現されているのではないかと。

難点としては、コクピットハッチ横の青い部分のシールが剥がれやすい(パーツのカタチの関係上、シールがしっかり貼りついてくれない)のと、背中のビームライフルが動かないのと、フェダーイン・ライフルを持たせようとすると例によって握り手がポロポロ取れる事が挙げられるでしょうか。フェダーイン・ライフルはガブスレイとかジオン残党軍仕様のマラサイもそうだったもんなぁ。なかなかクセモノな武器です。

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モノアイはシール式で動かせませんが、まぁモノアイ自体が小さいし、モノアイレールも細いデザインのMSですから1/144スケールならこの仕様でも仕方がないかと。テールランスが思ったほど尖っていないのは、お子様が誤ってケガをしないようにという例の配慮のためと思われます。

まぁ何だかんだと書いてしまいましたが、スミ入れ程度の素組みでも見劣りしない、なかなかよく出来たキットでした。子供時代のトラウマも克服出来たかもしれません。

ちなみにこちらのMS、ガンダムマスター兼モデラー兼デザイナー兼料理研究家のDaiさんが定義する「あまり乗りたくないMS」の中の1機でした。理由は「これに乗ったら悪役確定だから」。やっぱりなぁ…。

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