すいません。エリック・セラのスコアについて熱く(グダグダと)書きつづっていたら、
肝心の主題歌とエンドクレジット曲について書くのを忘れてました。
一部のファンには有名ですが、
セラ自身が作・編曲とヴォーカルを担当したエンドクレジット曲”The Experience of Love”は、
『レオン』の物語終盤のスコア”The Game is Over”のセルフ・リメイク曲でした。
『レオン』のスコアに歌詞と新しいメロディーをつけて歌モノにした曲なのです。
当時『ゴールデンアイ』(95)を映画館で観た時も、
「あれ?このギターイントロは『レオン』の曲じゃなかったっけ?」とか思った記憶があります。
そして主題歌。
ヴォーカルはティナ・ターナーですが、
作曲がU2のボノ&ジ・エッジ…なのは割と有名ですが、
プロデュースとミックスがネリー・フーパーで、
プログラミングがマリウス・デ・ヴリース、
ストリングス・アレンジをクレイグ・アームストロング、
…とマッシヴ・アタックのアルバム「プロテクション」に携わった面々が担当している事に注目して頂きたい。
この曲がどこかニコレットが歌うマッシヴの”SLY”っぽい雰囲気だったのはそのせいだったのでしょう。
クレイグ・アームストロングは今や売れっ子の映画音楽家でもありますね。
この人こそ近い将来007の音楽を担当してみても面白いのではないか、と個人的には思ってますが。
というわけで、『ゴールデンアイ』のサントラをいま改めて聴き直してみると、
意外な発見がたくさんあると思います。
「昔はイマイチと思ったけど、セラの音楽も結構よくね?」と昔とは違った楽しみ方も出来ると思いますので、
是非聴いてみて頂きたい所存です。
リマスター盤は音質も良好ですので(ボーナストラックでガンバレル・シーンの音楽を入れてほしかった…)。