小説版『機動戦士ガンダムUC/宇宙と惑星と』を読んでいたら、
何だか無性にハイザックを作りたくなったので速やかに購入。
「装備更新を終えた連邦軍が、お古の機体をジオン共和国軍に押しつけた」
…という設定の機体だったので、ティターンズカラーの緑ではなく、あえて地球連邦軍仕様のブルーのハイザックを購入。『機動戦士Zガンダム』で「ジムIIの残骸を踏んづけてバランスを崩したところを撃ち落とされる」というナイスなヤラレっぷりを披露してくれた、あのハイザックです。
連邦軍仕様と言っても、小説だと共和国軍に押しつけたのは「工場出荷状態のままの白無垢の機体」という描写があるので、厳密に言えば青いハイザックともちょっと違うのですが…。
さてザク系機体という事で気軽に2,3日で組み立てようと思ったのですが、初期のキットゆえ、素組み&部分塗装派にはなかなかキツい代物である事が判明しました。塗装やら何やらで結局3週間ぐらいかかった気がします(仕事の合間にチビチビ作ってたから)。
個人的に面倒くさいなーと思った箇所は、
1. 背部フィンユニットが紺一色
2. オプションシールドの連邦軍マークが色分けされておらず紺一色
3. クツの先端の塗装
…の3つ。
あと、肩がスライド式じゃないのでマシンガンを構えさせるのにもひと苦労とか、ジオン残党軍カラーのマラサイ用のビームライフルが余っていたので、コイツに持たせようと思ったらライフルのグリップを握れなかったとか、付属の武器がザク・マシンガン改だけだったとか、いろいろ残念な箇所もあったりして。
ま、プロポーションはいい感じなので、
あとは根気と愛情を持って接してやるしかありません(部分塗装派が出来る範囲で)。
ガンダムマーカーだけでどれだけ行けるか、と思ったのですが、意外な事にそこそこ塗り分け出来ました。まずフィンユニットの薄い青(ブルーグレー)はガンダムマーカーの青と白を適量(白多め)+赤を微量混ぜたらいい感じの色合いになりましたし、鼻先の濃い青はブルーと黒を適量(+赤もちょっとだけ)混ぜるといい感じの紺になりました。
そして素組み派泣かせのオプションシールドの連邦軍マークですが、これはマークの周りをスジ彫りして、ガンダムマーカーの金で筆塗りさせて頂きました(黄色だと色の乗りが悪いので…)。まぁ設定色とは違いますが、エンブレムぐらいは金色でもいいかな、と。ちょっとズルしちゃいました。
クツ先の色分け部分は一応シールが付属しているのですが、粘着力が弱いので日にちが経つと確実に剥がれてしまいそうな気がしたので、シールはグレーの部分だけ使って、赤い部分は筆塗りしました。シールの粘着力を強化して使うのもアリかと思います。クツの甲の部分と裏のモールドもグレーで塗装。腿の付け根に埋め込まれた動力パイプ部分も、ガンダムカラーのイエローにグレーを少々混ぜて塗装。モデラーの人から見れば「まだまだだね」という出来栄えではありますが、まぁ自分の技量を考えるとこれでも上出来かなーと思います。
アニメ版の『宇宙と惑星と』では、ジオン共和国「風の会」の破れかぶれな戦いがばっさりカットされてしまいましたが、これでもうハイザック・カスタムHGUC化の夢は断たれてしまったという事でしょうか。金型もだいぶ流用出来るし、発売を密かに期待していたんですけどね…。
この際『Z』に登場したカラ&ソラマ機のハイザック・カスタムでいいので、プレミアム・バンダイ限定アイテムで発売して頂きたいもんです。