クロネコ男子が商品の集荷に来るのを待つ間、
袖付き仕様のHGUCドラッツェを部分塗装して時間を潰しておりました。
こいつはプレミアムバンダイの期間限定発売品なので、
塗装失敗したら取り返しのつかない事になるよなーと思い、
以前ほぼ素組み同然で作ってしまったキットです。
まぁ簡単な塗装ぐらいなら…という事で、
付属のシールが貼りにくい肩部スラスターポッドのスラスター部分とか、
戦艦の装甲板を流用したというリサイクル精神溢れるシールドの裏側とか、
バックパックのバーニアスラスターなどをグレーで塗りました。
あとはスミ入れを少々。
いやしかし「袖付き」で運用しているドラッツェはスゴい色です。
「いわゆるガザC色って事よね」と思いましたが、成形色はアイツより濃い目。
宇宙空間でこの色では、もはや射撃の的(まと)以外の何ものでもありません。
UC0096年の時点でのドラッツェの運用方法は「哨戒・偵察用」だそうですが、
こんな目立つ色で偵察任務は正直難しいのではないかと。
「敵に見つかっても自慢の直線加速性能で逃げ切る」という事なのでしょうか。
陽動にはうってつけという気もしますが。
『機動戦士ガンダムUC』のep3『ラプラスの亡霊』を観た限りでは、
偵察はアイザック任せなので、ドラッツェの役割は専ら哨戒任務なのでしょう。
コンロイ少佐のロトに撃ち落とされたのと、
デルタプラスに2機小隊で挑んで返り討ちにされたのが唯一の見せ場でしたが。
袖付きが運用するにあたって装備された右腕のガトリング・ガン。
取説によると「武装のためというより、センサー性能を向上させて
哨戒・偵察任務に最適化させた装備」らしいです。
それでも初期機体の貧相な3連40mmバルカン砲より頼りになりそう。
そしてジェネレーター出力596kw(ザクII以下)でありながら、
ビームサーベルが使えるという驚異のMS。
シールドに外付けのジェネレーターとエネルギーCAPシステム、
冷却ユニットを組み込んで、無理矢理ビームサーベルを利用可能にしたらしい。
ジオン驚異の…というより、「茨の園」驚異のメカニズムというべきか。
全高29.8m。
プロペラント・タンク兼スラスターユニットを「脚」として見るとかなりデカい機体。
1/144スケールだと全長が固定電話の子機より長いくらいでした。
この「脚」に相当するユニットが結構な重さ(&長さ)があるので、
付け根の部分が以前より若干ヘタってきた気がします。
これからドラッツェを作られる方は、事前に補強策を検討された方がよろしいかと。
「紙装甲で小回りの利かない直線加速だけが取り柄」のドラッツェと、
「4,5回変形したら(戦闘したら)壊れる」と噂されているガザC。
どっちかに乗れと言われたら相当悩むところです。ある意味究極の選択。
しかし耐用年数を考えるとドラッツェの方がしっかりした作りと言えなくもなく、
デラーズ閣下も草葉の陰からお喜びになっている事でしょう。
…とか何とかドラッツェについてあれこれ書いていたら、
デラーズ閣下プロデュースの元祖ドラッツェ(青い機体のほう)も欲しくなってきました。
気持ちに余裕があったら買ってしまうかもしれません…。
まぁアッガイほどの愛嬌はありませんが、
「強行偵察型」とか「強襲型」とか、
機体特性を活かした「オレ流」の改造を施して遊べるキットではないかと思います。