ジョニー・マーがThe Smiths→The Pretenders→The The→Electronic→Modest Mouse→The Cribsと渡り歩いて完成させたソロアルバム。
彼名義のソロ(及びソロ・プロジェクト)作品としては、
Johnny Marr and the HealersのBoomslang以来10年ぶりでしょうか。
今回のニューアルバムはCD購入後にかなり聴きまくったため、
ウォークマンの評価が2週間かそこらで☆5つになりました。
個人的に大好きなアルバムです。
…が、しかし。自分の身の回りの反応は何故だかイマイチで、
「ジョニー・マーは歌わないでギター弾いてる方がよかった」
「ジョニー・マーはザ・ザの頃のほうがよかったなぁー」
…と言われてしまい、どうにも肩身が狭いのです。
うーん…そうかなぁ。自分はすごくいいアルバムだと思っているのですが。
いろいろ言われてるけど、ジョニーのヴォーカルもいいではありませんか。
やや線の細い声質とフラットな歌い方がエレキギター・サウンドと調和しているし、
かなりラウドなギターロックをやっているにも関わらず、
UK的な沸点の高さというか翳りを感じさせるところも素晴らしい。
『インセプション』(08)のサウンドトラックで聴かせたセンシティヴなギターソロを彷彿とさせる、
アルバムタイトル曲”The Messenger”のギターリフとか、
ザ・スミス時代を思い起こさせる”New Town Velocity”、
サッカースタジアムで大合唱出来そうな”Upstarts”など、
まさに全曲ハズレなしの名盤ではないかと思っております。
Johnny Marr and the Healersの頃に比べると、楽曲構成にメリハリもあるし。
■Tracklist
1. The Right Thing Right
2. I Want the Heartbeat
3. European Me
4. Upstarts
5. Lockdown
6. The Messenger
7. Generate! Generate!
8. Say Demesne
9. Sun and Moon
10. The Crack Up
11. New Town Velocity
12. Word Starts Attack
アルバムの流れとしては、
Upstarts→Lockdown→The Messenger→Generate! Generate!の部分が最高。
流麗かつ疾走感溢れるギターが心地よくて、ついリピートして聴いてしまうのです。
ところで、ジョニーの参加したサントラと言えば『インセプション』ですが、
もう1作『The Sweeney』(12:邦題『ロンドン・ヒート』)にもギターで参加しています。
こちらのスコア作曲はリモート・コントロール組のローン・バルフ。
『シャーロック・ホームズ』シリーズでハンス・ジマーとスコアの共同プロデュースを担当している人です。
単独でも『アイアンクラッド』(11)などの映画音楽を手掛けています。
『ロンドン・ヒート』は映画自体もなかなか見応えがあって面白かったし、
(なんでこれが日本未公開なんだ…と思ったら、一応『未体験ゾーンの映画たち2013』で上映したらしい)
ジョニーのギターも『インセプション』の時とはまた違った感じなので、
興味のある方はDVDレンタルをオススメします。
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