『スマーフ2 アイドル救出大作戦!』(13)のサントラ盤ライナーノーツを担当する事になり、
7月中旬に内覧試写に行ってきました。
日本語吹替えのみの上映と聞いていたので、
試写も日本語吹替えかなーと思ったら、
何と字幕版での上映で非常に得した気分になりました。
ベテラン声優さんも多数起用している作品なのですが、
主要キャラの声がタレントだったので、まぁそのへんで吹替え版はちょっと…。
ストーリー的には、何というか非常に騒々しいです。
『スマーフ』の原作のマンガもこういうノリなのでしょうか。
(たぶん脚色の段階でかなりアメリカナイズされていると思うのですが)
まぁそれはさておき、
30代男性(←僕の事です)の視点からこの映画を見どころを分析すると、
まず安定した笑いを提供してくれるガーガーメル役のハンク・アザリア。
ドリフのコントのような「万国共通の普遍的かつ分かり易いギャグ」をやってくれます。
吹替えも山寺宏一氏なので、きっと巧みな話芸で笑わせてくれると思います。
あとは『ヒットマンズ・レクイエム』(08)、『グリーン・ゾーン』(10)のタフガイ中年、
ブレンダン・グリーソンが大真面目な顔で体当たりのギャグ演技を披露するシーン。
あれはいろんな意味でスゴイ。
「この人にこういう事をやらせてもよかったのか…!」と思いました。
吹替えは2代目刑事コロンボの石田太郎氏。
難点としては、前作よりスケールを大きくしようとして、
これといった必要性もないのに、物語の舞台をNYからフランスにしてしまった事でしょうか。
『ガーフィールド2』(06)と同じ間違いを犯してしまったな、と。
ちなみに僕は『ガーフィールド』の1作目は大好きですが、
2作目はどうにも観る気が起きませんでした。
これはあくまで個人的な好みの問題なのですが、
こういう「フツーの人間の日常に非日常的なキャラが介入してきて大騒ぎ」
(非日常的なキャラ=喋る動物、宇宙人、妖精などなど)
…という物語は、日常の限られた行動範囲でドタバタやってくれた方が面白いと思うのです。
続編でスケールを大きくしようとして、
物語の舞台を海外(=アメリカ国外)に設定してしまうと、
「平凡な日常を乱される可笑しさ」が薄まってしまう気がするのですね。
なまじスケールが大きくなった分、ドラマの組み立てが大味になるというか何というか。
ま、『スマーフ2』はハンク・アザリアが相変わらずいい味出してたからそれでいいかな、とも思ったりしています。
アズレール(ネコ)とのやり取りも面白いし。
両者の関係がブラック魔王とケンケンのノリに近くなってきました。
この人の派手なコケっぷりは『ホーム・アローン』シリーズのダニエル・スターンに勝るとも劣らないリアクション芸と言えるでしょう。
というわけで、
頂きました!☆2つ半でございます!(←『チューボーですよ!』風に)
音楽についてはまた次回。
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