デザイナーのlarge氏と『パシフィック・リム』(13)の吹替え版を観ようと思ったら、
MOVIX仙台で吹替え版の上映が朝9時の1回しかない事が判明。
そりゃないだろーという事で、字幕版を観て参りました。
まぁ自分は字幕派だから別に2D字幕版でも全然問題ないのですが、
ガンオタ的には吹替え版のキャストが非常に興味深かったので。
しかしこれだけ「ガンダム系声優」で固めておいて、
何でロン・パールマンだけケンドーコバヤシなんでしょうか。
(たぶんいつものマスコミ向け宣伝対策なんだろうけど)
パールマン兄貴の声を”豪華声優”でキャスティングするなら、銀河万丈氏か若本規夫氏でしょう。
郷里大輔氏がご存命だったら絶対郷里さんで決まりだと思いますが。
さて肝心の映画本編ですが、
ロボット!
怪獣!!
プロレス!!!
…と、シャレオツ女子から冷ややかな視線を浴びせられそうな、
「男の子の好きなもの」がギッシリ詰まったイカす映画でございました。
NEOGEOのゲーム『キングオブザモンスターズ』を思い出しましたね。
「少年の心を持った大人」にこそ観てほしいアツイ映画です。
しかし8/9の公開から20日以上経ったこの時期に、
「『パシフィック・リム』最高!イェェェェイ!」みたいな事を書いても、
「今頃何言ってんの?」と言われてしまいそうなので、
何か別な事を書こうと思います。
そこでブログタイトルの件に戻るわけですが、
『パシフィック・リム』のロボット(イェーガー)は
「自分で操縦する巨大ロボ」という点が、
ハリウッド製ロボット・アクション史上非常に重要な要素だと思うのです。
日本と違ってハリウッド映画では「操縦するロボット」がどうもポピュラーになれない。
ハリウッドのアクション映画における「ロボット」は、
『トランスフォーマー』(07)のような自我を持ったロボット生命体か、
『レッド・プラネット』(00)のAIMEEとか『アイ,ロボット』(04)みたいなAI搭載型か、
『エイリアン2』(86)でリプリーが操縦した”着込む”タイプのパワードスーツが主流で、
ガンダムやバルキリーのような「(操縦桿を握って)操縦する」タイプがほとんど登場しない。
恐らくアメリカは軍隊の存在が日常生活の延長線上にあるので、
「ロボットを戦闘機のように操縦する」という行為にそれほどロマンを感じないのか、
あるいは軍用機の存在が身近であるが故に、
「巨大ロボを戦闘機と同じように動かせるわけないだろ」
という現実的な認識があるのかもしれません。
まぁ今回の『パシフィック・リム』で、
メキシコ出身のギレルモ・デル・トロ監督が
「アメリカ人の考える大型ロボ」の既成概念をブチ破ってくれたので、
今後「人間が操縦するロボット」がメジャーになってくれる事を切に願います。
余談ですが、ハンニバル・チャウの子分のハゲたオッサン、
『ブレイド2』(02)のラストでウェズリーに成敗されたヴァンパイアの人でしたね。
彼の名前はサンチアーゴ・セグラ。
調べてみたら『ヘルボーイ』(04)と『ヘルボーイ2』(08)にも出てるらしい。
デル・トロ監督、面倒見がいいなぁ(多分すごくいい人だと思う)。