昨日・おとといと定禅寺ストリートジャズフェスティバルがあったので、
せっかくだから何かジャズっぽい事を書こうと思い、
このネタを選ばせて頂きました。
2011年2月のホール&オーツ日本公演の時、
バンドのキーボード担当のエリオット・ルイスさん、
サックス担当のMr. Casualことチャーリー・デシャントさんと一緒に、
都内某所でマッタリお茶してきたのですが、
その時チャーリーさんが「今日はお前さんにおみやげがあるぞい」と言って僕にくれたのが、
“Open Strings”と書かれたCD-Rでした。
ジャケットもトラックリストも全部手書き。
しかもプリントしたものですらなくて、
1枚1枚チャーリーさんの直筆というレアな一品。
チャーリーさんがごく私的にレコーディングして、
仲間うちにだけ配っているという、
極めてプライベートなアルバムなのだそうです。
それを自分にくれたという事は、まぁ「ダチ」と認めてくれたわけで、
その事に本気で感激しましたね。。
(もちろんおみやげそれ自体も嬉しかったけど)
うちのオフクロ様も大喜びです。
本来ならCD-Rをもらったらすぐに音源を聴きたかったのですが、
ホール&オーツの日本公演の10日後くらいに例の東日本大震災があったので、
なかなかアルバムを聴く機会がなかったんですよね…。
せっかく貴重なものを頂いたのだから、
身の回りがもっと落ち着いてから、
まだ心も体も死んじゃいないぞと実感出来るようになってから、
大切にチャーリーさんの曲を聴こうと思ったので。
で、このアルバムをしっかり聴くようになったのはその年のちょうど今頃でした。
ウチから発売しているチャーリーさんの『ライク・ザ・ウェザー』も、
もちろんクオリティの高いアルバムなのですが、
『ライク・ザ・ウェザー』がしっかりしたコンセプトの上で製作された「クールなジャズ/フュージョン・アルバム」だとすると、
『Open Strings』はいい意味でゆるーい感じのリゾート・ミュージックといった趣。
誇張でも何でもなくすごくいいアルバムです。
『ライク・ザ・ウェザー』との最大の違いは、
チャーリーさんがアルバム全曲でギターを弾いているという事。
『ライク・ザ・ウェザー』収録のDark of The MoonとEverydayでもギターをちょろっと弾いてますが、
このアルバムでは16曲全部でギターを弾いてます。
ホール&オーツのステージでもサックスやフルート、キーボードにパーカッション…と
なかなかのマルチ・ミュージシャンっぷり発揮している彼ですが、
ここまで本格的にギターを弾けるとは思わなかった。
以前「いまギター・アルバムをレコーディングしてるんだよねぇ」と言ってましたが、
この事だったんだなーと思いました。
あの震災を体験せずにこのアルバムと出会えたらどんなによかったか…、とつくづく思います。
この一件に限った事ではありませんが、
職業柄、今の日本での「音楽の在り方」というやつを考えてしまいますね、いろいろと。
あさってで震災から2年半ですしね…。
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