ROXY MUSIC the complite studio recordings
ロキシー・ミュージックのアルバムは全部持っているのに、
シングルB面&オルタネイティブ・アレンジ音源集の誘惑に負けて、
ついつい買ってしまった10枚組ボックスセット。
購入価格5,000円強。
アルバム1枚600円弱という計算になります。
何てお買い得なんでしょう。
歌詞カードがついてなくても問題なし。
旧譜は全部歌詞・対訳つきの日本盤で持ってますので。
それにしても『アヴァロン』(82年)は1,890円の再発盤、
HDCDリマスター盤、
10年前に新星堂カルチェ5仙台店でひっそり売られていたSACD盤まで持ってるのに、
今回のボックスセットで4枚目です。
我ながら何やってんだろうと思いましたが、
ロキシー(とブライアン・フェリー)が大好きなのです、私。
初めてロキシーとブライアン・フェリーを知ったのは、
高橋幸宏氏のアルバム『ニウロマンティック』と『薔薇色の明日』。
前者はフィル・マンザネラとアンディ・マッケイが参加していて、
後者にはフェリーさんのThis Island Earthのカヴァーが収録されてました。
当時の自分は小学生。
オフクロ様所有のレコードとはいえ、
小学生でロキシー開眼とはなかなかのマセガキです。
まぁ実際にロキシーとフェリーさんのアルバムを聴くようになったのは、
中学3年生になってからなのですが。
最初に買ったロキシーのアルバムは『アヴァロン』…ではなく、
ラストアルバムから2つ前の『マニフェスト』(79年)でした。
何でこういう事になったのかと申しますと、
1992年当時、幸宏さんが「TOSHIBA PREMIRE 3」というラジオのマンスリーDJをやっていて、
「友達のアーティスト特集」という回の放送でフェリーさんの話が出て、
その時にかけた曲が『マニフェスト』収録のMy Little Girlだったのでした。
で、その曲がすごくよかったから、次の日にはアルバムを買いに行ってしまったと。
『アヴァロン』を買ったのは確か『マニフェスト』の次だったと思います。
そんなわけで、今回のボックスセット発売はなかなか感慨深いものがあります。
“The complete studio recordings”なのでライヴ盤2枚は未収録ですが、
その代わりにレアトラック集が2枚組で収録されてる感じですかね。

光沢のある紙ジャケ。盤面はピクチャーレーベル。紙スリーブつき
さて今回のボックスセットの気になる音質はというと、
「オリジナルアナログLPマスターからのフラットトランスファー音源」なのだとか。
「LP盤に限りなく近い音」という事でしょうか。
我が家に『アヴァロン』が4枚あるので聞き比べてみました。
自分は大してオーディオに詳しくありませんが、
これに関しては音の違いがよく分かりました。
何より音圧が全然違います(リマスター盤のほうが音圧が高い)。
個人的な体感音量としては、例えばリマスター盤を音量「10」で聴いていたとしたら、
フラットトランスファー盤は音量「13」にしないとちょっと物足りないかな、という程度。
でも、フラットトランスファー盤のほうが温かみのある音という印象を受けます。
「あの時代」の「あの音」の質感を楽しむなら、
今回のボックスセットのほうが優れているのではないかと。
リマスター盤は「あの時代の音を今風にリメイク/リモデル」したものではないか、
なんて思ったりするのです。
そう考えると、フラットトランスファー盤もこれはこれでアリだと思います。
過去にリリースされたアルバムと音の違いを楽しめるという事で。
なお余談ですが、
『マニフェスト』収録のMy Little Girlの1:27あたりで聞こえるビミョーなノイズ、
今回もそのままになってました。
マスターテープに起因するものなのでしょうか。
中学時代初めて聴いた時は、欠陥品のCDに当たってしまったのかと思いましたが。
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