先日市内某所のブックオフに行ったところ、
映画『心の旅』(91)のサントラ盤が500円で売っていたので、
すみやかに購入してきました。
音楽はハンス・ジマーだし、
1991年の作品ということを考えると、
La-La Land Recordsあたりで完全盤が出そうな気もしたのですが、
まぁその確証もありませんし、
中古品ゆえ次回入荷の保証もないので、
これはもう買ってしまおうと(500円だし)。
結論から言えば、「買ってよかった!!」と思いました。
自分がジマー好きということを差し引いても、
これはすごくいいアルバムです。
トラックリストは以下の通り。
アルバム全体のプレイタイムは38分くらい。
1. Walkin’ Talkin’ Man
2. A Cold Day in NY
3. Blowfish
4. Ritz
5. Henry VS. Henry
6. Ritz Part II
7. I Don’t Like Eggs
8. Gotta Get Me Some of That
9. Central Park, 6PM
10. Buddy Grooves
X-アプリのGracenoteでアルバム情報をダウンロードすると、ジャンルが「サウンドトラック(映画)」ではなく、「アンビエント/ニューエイジ」となるのですが、
まぁ当たらずしも遠からずといったところです。
シンセサイザーで奏でられる、静かで実に心地よい音楽。
『ドライビング Miss デイジー』(89)や『グリーン・カード』(90)など、この時期ジマーさんがヒューマンドラマ音楽で好んで使っていた木管楽器の音色も温かみがあります。
繰り返し登場するメインテーマのメロディーも耳馴染みがいい。
メロディーを少し聴いただけで、「あぁ、この時期のジマーさんはこういう旋律を鳴らしてたなぁ」と懐かしくなりました。
レコーディング・ミュージシャンのクレジットもなかなか興味深い。
まずベースを弾いているのがカイル・イーストウッドでした。
てっきり全曲シンセ・ベースなのかと思ったら、カイルの演奏だったという…。
彼のベースだと思って改めて聴き直すと、なかなか贅沢なアルバムだなーと思ったり。
そして懐かしのボビー・マクファーリンまで参加してました。
ボビー・マクファーリンといえばアレですよ、80年代にDon’t Worry Be Happyというユルーーーいレゲエ曲がヒットした人。
あまりにもユルい曲なので、映画ではわざと緊迫した状況で使われて、シニカルな音楽演出をするときに多用されましたね。
『ウェルカム・トゥ・サラエボ』(97)とか『ジャーヘッド』(05)とか。
『WALL・E/ウォーリー』(08)でも一発ギャグ的な使われ方をしていました。
『心の旅』のサントラでは、ボビーはヒューマン・ビートボックスやスキャットで参加。いくつかのスコアで心地よい人力グルーヴを奏でてくれています。
どこのどなたがブクオフに買い取りを頼んだのかは分かりませんが、いいサントラを発掘する機会を与えて下さってどうもありがとうございました。