9月6日から劇場公開の密室サスペンス『フライト・ゲーム』(14)。
前回書き忘れましたが、
この映画は文字情報の出し方が結構洒落ていまして、
リーアム・ニーソン扮する航空保安官のビル・マークスと、
姿なき脅迫犯との携帯端末を通したメッセージのやり取りが、
画面にポワッとテキストウィンドウが浮かんで表示されるんですね。
これがなかなかスタイリッシュで、
「あー、SNS全盛時代のサスペンス映画だなー」と思いました。
日常的にLINEとかやってる人には馴染みのある画作りになっているのではないかと。
とまぁちょっとばかり話が逸れましたが、
今回も前回に引き続き、『フライト・ゲーム』に登場する「怪しいやつら」をご紹介します。
ビルたちが搭乗するアクアランティック10便の機長デヴィッド・マクミラン役は、
『バットマン ビギンズ』(05)でブルース・ウェインの父を演じたライナス・ローチ。
「ブルース、人は何故落ちる?這い上がるためだ」の名言を残したローチですが、
この人『フォーガットン』(04)ではトンデモ宇宙人を演じているんですよね…。
それを考える怪しさ3割増。
乗客の安全を第一に考える立場上、
ビルに協力はするけれども無用な混乱は避けてほしいという、
微妙な立場に立たされる人物でもあります。
アクアランティック10便の副長カイル・ライス役は、
『チェンジリング』(08)のジェイソン・バトラー・ハーナー。
この人、『チェンジリング』で実在の連続誘拐殺人犯ゴードン・ノースコットを演じた人です。
怪しすぎますね…。
「機長の知らぬところで実は副長が…」なんていうのもよくある展開。
果たしてこの映画の副長は善人か悪人か。
ビルの相棒の連邦航空捜査官ジャック・ハモンド役は、
『マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生』(06)、
『わらの犬』(11)などの肉体派(野生派?)俳優アンソン・マウント。
ヒゲ面の大男的な役が多い人ですが、今回はヒゲを剃ってのご出演。
ビルが脅迫メッセージの件をハモンドに知らせても、
「どうせイタズラだから気にするな」と気に留めない。
ああ、怪しい。怪しすぎるぞ!
あるいは本当にニブいだけなのか?
ビルが飛行機に搭乗する前、
空港で「どちらに行かれるので?」と行き先を聞いてきた男、トム・ボーウェン。
怪しさプンプンのメガネ男を演じるのは、『アルゴ』(12)のスクート・マクネイリー。
『アルゴ』の時は得意のペルシャ語で仲間の窮地を救う大使館員役でしたが、
果たして『フライト・ゲーム』での役どころはいかに?
(少なくとも登場の仕方としては一番怪しい)
アラブ系医師の乗客ファヒム・ナシールを演じるのは、
『ミュンヘン』(05)、『トワイライト・サーガ:ブレイキング・ドーン Part 2』(12)のオマー・メトワリー。
『フライトプラン』(05)のアラブ人はラテン系のマイケル・アービーが演じてましたが、
本作のオマー・メトワリーは、父親がエジプト人で母親がオランダ人という俳優。
9.11後のハイジャック映画ではアラブ系乗客の扱いがポイントですが、
機内で犠牲者が出るたびに呼び出されるナシール医師には、
果たしてどんな運命が待っているのか。注目です。
登場人物紹介はあと1回続きます。