Live at the Troubadour

発売日当日に買ったものの、ダリルファンのウチの親が独占していて
なかなか見る機会がなかった『Live at the Troubadour』のDVDを先日鑑賞。

この公演の模様は去年の11月にライヴ盤が出ていたのですが、CDに同梱のDVDは
リージョンコードの関係でウチのプレーヤーでは見られなかったんですよねぇ。

そんなわけで、こうしてDVDを国内仕様にローカライズしてくれたビクターエンタ
テインメントさんには感謝・感謝でございます。

サポートメンバーはTボーン・ウォルク(g)、マイク・ブラウン(dr)、ゼヴ・カッツ(b)、
エリオット・ルイス(key)、エヴェレット・ブラッドレー(Per)、そして我らが「Mr.カジュ
アル」チャーリー・デシャント(sax)という面々。

アコースティック主体のアレンジとメンバーの顔ぶれ、それと会場の狭さのせいか、何となく
Live from Daryl’s House」の延長線上にあるようなノリですな。観客のかけ声に
応えたり、「Getaway Car」のラストで演奏をミスった時に

ダリル:「しくじったな?お前か?(ニヤニヤ)」
Tボーン:「僕だ。さっさと始めてくれ!(ニヤニヤ)」

とか言ったりするリラックスしたムードがまた「楽しそうでいいなぁ」と思ったり。
「みんなの前で演奏するのが楽しくてしょうがないんだ!」と言っているような
雰囲気がすごく伝わってくるんですよ。これが実にイイ。

ダリル・ホール&ジョン・オーツがヒット曲を連発して「史上最高のデュオ」と
称された80年代から30年近く経つわけですが、ちっとも老け込んだ感じが
なくて、演奏している姿が実に若々しいんですな。その一方で、歌唱に
円熟味が増していて、「When the Morning Comes」とか「Abandoned
Luncheonette」のような70年代の曲を歌った時に、より深みが加わって
いるのが実に素晴らしいです。

チャーリーさんも結構見せ場がありまして、「Maneater」の間奏パートをオーツの
ギターと一緒に共演してみたり、「I Can’t Go For That (No Can Do)」の中盤から
後半にかけて、お約束の即興演奏をノリノリで披露してみたり(この方がバンドの
主役になる時間ですな)、いや実にイカすおじさまです。

ワタクシぐらいの「デシャンティスト(=DeChantist。チャーリーさんのファン)」に
なると、この方がサックスを吹いていない時に何をやっているんだろう、と
つい注目してしまうのですが、よく見ていると結構面白いですぞ。

所在なげにぽけーっと立っていたり、リズムに合わせてのっそり踊っていたり、
「Private Eyes」でやけに楽しそうに手を叩いていたり、陰でいろいろやってます(笑)。
カメラアングル的に言うと、ダリルさんの右斜め後ろにいるので、結構映っている
シーンが多いんだな、これが。

手元にDVDがある人は、今すぐ「癒し系」チャーリーさんの行動をチェック!

『ライヴ・アット・ザ・トルバドール』

Artist:ダリル・ホール&ジョン・オーツ
品番:VIBP-103
定価:4,800円

DVD仕様:COLOR / NTSC/ 画面サイズ:16:9/
       リージョンコントロール:2日本 / ドルビーデジタル /
ステレオ / 5.1ch サラウンド / オリジナル(英語)