先週、仕事で西新橋エリアに出張して参りました。
新橋といえばサラリーマンの街。
ニュー新橋ビルや新橋駅前ビル１号館などには、
昔ながらの興味深い飲食店がいろいろありますが、
前日にあちこちリサーチした結果、
今回は「ヘッケルン」という面白そうな老舗喫茶店に行ってみることにしました。
知る人ぞ知る手作りプリンの名店だそうです。
創業から40数年。
調べてみると店名はアメリカン・カートゥーンの『ヘッケルとジャッケル』が由来らしい。
ワタクシの世代で「ヘッケルとジャッケル」と聞くと、
ファミコンの『SPY vs SPY』のプレイヤーキャラクターを思い出してしまいます。
しかし『ヘッケルとジャッケル』はテリー・テューンズのアニメ、
『SPY vs SPY』はMAD誌連載のマンガなので、
両者は全く別物なのだとか。
ファミコン版のキャラ名は恐らくソフトメーカー（ケムコ）側の解釈で決めたのでしょう。
話が若干逸れましたが、いざ入店。
年季は入ってるけど趣があって、いい感じに整理された空間です。
蝶ネクタイの粋な老マスターが「はい、いらっしゃいました」と独特な抑揚でお出迎え。
（活字で表現するなら「いらっ しゃい まし たっ」という感じ）
お出迎えの挨拶や、
ゼンマイ仕掛けのような独特な所作など、
ネットで事前に調べた情報そのままのマスターでした。
「”いらっしゃいませ”じゃないの？」と違和感を憶える方もいるかもしれませんが、
たぶん「ようこそいらっしゃいました」の意味なのだと思います。
そう考えると実にご丁寧なお出迎えではありませんか。
ひとりでテーブル席を占領するのは申し訳ないので、
この日はお初だけどカウンター席に着席。
有名な「寝ないで下さい」の張り紙の真下でした。
メニューはコーヒー、紅茶、ジュース、ミルク類のバリエーションと、
トーストとサンドイッチのバリエーション、
そして名物のジャンボプリンといった具合。
サンドイッチなんかも頂いてみたかったのですが、
仕事の関係上あまり時間もなかったので、
今回はコーヒー＆ジャンボプリンのセット（600円）のみ注文。
プリンの調理（盛りつけ？）の様子がよく見える位置の席だったのですが、
プリンの上にかけるカラメルがとろーーんとしてるのです。
サラッとした感じじゃない。
そしてこのカラメルの色。
プッチンプリンのような焦げ茶色ではない、光沢のある琥珀色。
お味の方もちょっぴりリッチな気分になれる芳醇な甘み。
さきほどカラメルがとろーーんとしていると書きましたが、
その一方でお皿の底にはサラッとしたカラメルが溜まっていたり。
うまいこと２種類の食感が楽しめるよう工夫されているのかもしれません。
ワタクシ花粉症のせいで最近喉が痛かったので、
このマスターお手製カラメルで潤いました。
プリン生地はいささかキメが粗めというか気泡が見えますが、
老舗喫茶の手作りプリンはこれがいいんです。
（新橋駅前ビルの「ポンヌフ」のプリンとか）
「ヘッケルン」のプリンはしっとり系というよりは、ぷるっとしている系。
でもプッチンプリンより少し固めの食感。
たまごの味が効いていてウマイです。
「クリームとかフルーツとか要らないの。プリンだけマッタリ味わいたいの」
…という人にはたまらんプリンではないかと。
苦味＜酸味といった感じのスッキリした後味のコーヒーを頂いてごちそうさま。
次回訪問時はサンドイッチも頼んでみようと思います。
その時はマスターのじっちゃんの「味のあるトーク」も聞いてみたいなぁ…。
（当方、人見知りですが…）
■Shop Information
ヘッケルン
場所：東京都港区西新橋1-20-11 安藤ビル1S
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