青葉区花京院1丁目にひっそりと佇む喫茶店「ネルヘン」。
去年の2月くらいに初めてお邪魔した時はマスターのオジサンがえらく無口だったので、正直ちょっと萎縮してしまったのですが、その後「どうやらネルヘンのマスターは映画好きらしい」という情報を小耳に挟みまして(小耳に挟んだというよりネットで情報を知ったのですが)、それじゃあもう一度行ってみようかなと思ったのでした。
しかもそのネット情報によると、ネルヘンのマスターは映画『サマータイム・キラー』(72)がお好きらしい。
『サマータイム・キラー』といえばランブリング・レコーズさんの「サウンドトラック名作選35」でリマスター盤が発売になったあの映画です。
自分がこのタイミングでサントラを買ったのも何かの縁ということで、サントラを持参してネルヘンに突入しました。
平日の午後にお邪魔したところ、店内にはお客様が1人(しかも常連さんっぽい)いらっしゃるだけ。まぁ今だったら話しかけられてもさほど迷惑にはならないだろうと思い、おそるおそる『サマータイム・キラー』の話題を切り出してみる私。果たしてその結果は…………?
マスターは当方のネタ振りに思った以上に気さくにノッてくれました。
初対面の時の「沈黙のマスター」的な印象はどこへやら、大変にこやかな表情で『サマータイム・キラー』愛を聞かせて下さいました。
「この映画のオリビア・ハッセーはよかったよね~。『ロミオとジュリエット』(68)の頃よりこっちの方がよかったよ」
「クリス・ミッチャムはいい顔してるし好きな俳優だったんだけどなぁ。何で(この後)あまり出なくなっちゃったのかなぁ」
…と、まぁ細部は若干うろおぼえですが、こんな感じで楽しそうに語って下さいまして、ワタクシ仙台市内で『サマータイム・キラー』の話が出来る人がいるとは思ってなかったので、これは嬉しいサプライズでした。
後日お店に伺った際には、当時発売されたLP盤サントラをダビングしたカセットテープを見せて頂いたり。今回のDSDリマスター盤を聴いた時は「こんなに曲入ってたっけ?」と驚かれておりました(リマスター盤は別テイクや未発表音源が追加されていた模様)。
ネルヘンのマスターは60年代~70年代ごろの映画が特にお好きなようなので(スティーヴ・マックイーンやイーストウッドが主演を張っていた頃の映画とか)、映画好きの方はマスターに話しかけてみてもいいかもしれませんね。
まぁ、お昼時は先方も忙しいでしょうから、お客さんが少なくなった時間帯にでも。
確か食事メニュー以外にも、チーズケーキとコーヒーのセットとかトーストがあった気がするので。
ちなみにこの日頂いたランチは「豚バラのピリ辛炒め」でした。
ライス・スープ・サラダwithマカロニサラダ+食後のコーヒーつきで720円。
ご飯が進むお味でした。
なお『サマータイム・キラー』のサントラ盤は本当にいいアルバムなので、CDショップに在庫があるうちに是非。Country Loversが歌う爽やかさと切なさが同居した主題歌「Run and Run」は泣けます。
■Shop Information
ランチとコーヒーの店 ネルヘン
場所:仙台市青葉区花京院1-1-52 朝日プラザ花京院マンション102号
お店のホームページなど:なさそう