60年代スウィンギン・ロンドンを舞台に、
トム・ハーディが双子のギャングスター・クレイ兄弟を演じる『レジェンド 狂気の美学』(15)。
トム・ハーディは『レイヤー・ケーキ』(04)を観て以来好きな俳優だし、
懐メロがガンガン流れる系のギャング映画というのはどストライクな内容なので、
普段だったら映画を観る前にサントラ即買い！…というパターンだったのですが、
今回はやや逡巡した末での購入となりました。
…と申しますのもサントラ盤のジャケットに、
“FEATURING MUSIC FROM AND INSPIRED BY THE FILM”と書いてありまして、
「え～？『レジェンド』のサントラはインスパイア盤的な内容なの～？」
という感じでちょっと購入を躊躇してしまったんですよね。。
インスパイア盤というのはアレです、
「映画本編で使われてないけど内容にインスパイアされた曲」とか、
「映画本編で使われてないけどイメージに合っていると思われる曲」とか、
「レコード会社とのタイアップで強引に押し込んだ曲」とか、
まぁ簡単に言ってしまえば「映画で使われていない曲のコンピ盤」のことです。
とはいえ映画本編で使った曲をきちんと収録した上での未使用曲入りということなので、
未使用曲の割合次第ではサントラを購入してもよさそうだなと思い、
購入前にじっくり検証してみた次第です。
サントラは２枚組で、
いずれのディスクも収録時間は45分ちょっと。
収録曲は以下の通り。
imdb調べによる劇中使用曲には#マーク、
カーター・バーウェルのオリジナル・スコアには*マークをつけてみました。
DISC 1
1. Legend (Carter Burwell) *
2. Green Onions (Single Version) (Booker T & The Mg’s) #
3. Cissy Strut (The Meters) #
4. He’s In Town (The Rockin’ Berries) #
5. Watermelon Man (Album Version) (Poncho Sanchez) #
6. I’m Into Something Good (Herman’s Hermits) #
7. Are You Sure? (Duffy) #
8. Hideaway (Stereo Instrumental) (John Mayall & The Bluesbreakers, Eric Clapton) #
9. Chapel Of Love (The Dixie Cups) #
10. Moonglow (The Starsound Orchestra) #
11. Little Miss Lonely (Helen Shapiro) #
12. Make The World Go Away (Duffy) #
13. Elegy For Frances (Carter Burwell) *
14. Sleepwalk (Santo & Johnny) #
15. Somethin’ Stupid (Tammi Terrell & Marvin Gaye) #
16. Your Race Is Run (Carter Burwell) *
17. Whole Lotta Love (Legend Soundtrack Version) (Duffy) #
DISC 2
1. Dawn Yawn (Georgie Fame)
2. I’m The Face (The High Numbers)
3. What Do You Want (The Yardbirds)
4. The “In” Crowd (Single Edit) (Ramsey Lewis Trio) #
5. Strut Around (The Graham Bond Organisation)
6. I’m Gonna Move To The Outskirts Of Town (Rod Stewart)
7. My Baby Loves Me (2003 Stereo Mix) (Martha Reeves & The Vandellas)
8. Hung On You (Single Version) (The Righteous Brothers)
9. They Can’t Convince Me (Ronnie Scott)
10. Lady “E” (Tubby Hayes & The All Stars)
11. The Look Of Love (Album Version) (Burt Bacharach) #
12. I Wanna Put A Tiger In Your Tank (Alexis Korner’s Blues Incorporated, feat. Cyril Davies))
13. Grow Your Own (Small Faces)
14. Back In My Arms (Single Version, Mono) (Hattie Littles)
15. Come On Do The Jerk (Smokey Robinson & The Miracles)
16. Theme From A Summer Place (Album Version) (Billy Vaughn and His Orchestra) #
劇中使用曲でサントラに収録されなかった曲は以下の通り（…のはず）。
Slaughter (Performed by Billy Preston)
Forever (Performed by The Little Dippers)
Impromptus, Op 90. No 1 in C Minor (Performed by Alfred Brendel)
Hideaway (Performed by Freddie King)
Soulful Strut (Performed by The Young Holt Trio)
Timi’s Brake (Performed by Leo Abraham, Sam Dixon, Dominic Glover, Jim Hunt, Nichol Thomson, Chris Vatalaro)
Somebody’s Acting Like a Child (Performed by John Mayall & The Bluesbreakers)
…というわけで、
ディスク１が劇中使用曲とバーウェルのスコアで構成された完璧なサントラ盤、
ディスク２がほぼ未使用曲で構成されたインスパイア盤という構成になっているようです。
ディスク２に劇中使用曲を３つ入れているあたりが抜け目ないなーという感じですが。
まぁディスク１はちゃんとしたサントラ盤になってるし、
ちょっぴりだけどバーウェルのスコアも収録されていたので、
ワタクシ『レジェンド 狂気の美学』のサントラ盤は購入させて頂きました。
タワレコのセールで輸入盤がお安くなってましたし。
ディスク２がインスパイア盤じゃなかったら、
ワタクシもちゃんと国内盤で買ってたんですけどね。。
何はともあれ、コイツでスウィンギン・ロンドンな気分を満喫しながら、
映画本編の公開を待ちたいと思います。
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