プライマル・スクリームの新木場STUDIO COAST公演の余韻に浸るの巻

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前回はティム・バートン&ダニー・エルフマンのハロウィーン・コンサートについて書きましたが、
その2日前にプライマル・スクリームの新木場STUDIO COAST公演を観に行っていたのでした。

ホール&オーツを筆頭にロキシー・ミュージックやブライアン・フェリー、
武道館公演のブラーやノエル・ギャラガーなど、
ワタクシ洋楽ロックミュージシャンのライブは客席がある公演に行く機会が多いものの、
一応オールスタンディングもジョニー・マーのLIQUIDROOM公演で経験済みだったので、
まあ今回のプライマルもあんな感じだろうなと思っていたのですが、
これが甘かった…。

 

整理番号が比較的若い番号だったので前の方の列にいたのですが、
前座の演奏が終わってMovin’ On Upのイントロが始まった途端観客大興奮。
前列の方が一気におしくらまんじゅう大会みたいになったので、
虚弱体質なワタクシ的にかなりヤバい状況でしたかった。。。

ちょっとやそっとじゃない”本気”のおしくらまんじゅう合戦状態だったので、
こんな中にいてどこかケガしたり、
スマホをヘシ折ったり、
一張羅を汚したりして、
2日後にダニー・エルフマンに会えなくなったら大変マズいことになると思い、
真ん中より少し前くらいのやや熱狂が落ち着いた列まで退避したのでした。
まあそれでもボビー・ギレスピーやアンドリュー・イネス、
シモーヌ・バトラー様のご尊顔が肉眼でクッキリ見える距離をキープ出来ましたが。

 

ワタクシ、プライマルの公演は今回が初参戦でしたが、
演奏もほどほどにルーズでほどほどにタイトで、
グルーヴ感もあったし、
結構アッパーなノリだったのでよかったのではないでしょうか。
新規加入のベーシストのシモーヌ様がカッコよくて、
ボビーと同じくらい見入ってしまいました。

ちなみに今回もライヴの模様はケータイのカメラで撮ってません。
ジョニー・マーの公演の時も書きましたが
アーティストの写真を撮ろうとケータイを頭上に掲げると、
後ろのお客さんの目線を遮って迷惑になると思ったので。
アーティストの姿が見たいのに、
他人のケータイで視界をガッツリ遮られると、
結構フラストレーションが溜まると思うんですよね…。
(長時間頭上でスマホを構えて動画なんか撮られたら特に)

それにせっかく目の前でボビーが生で歌っているのに、
ケータイのディスプレイ越しに演奏を観るのは勿体ないですからね。
ワタクシは写真はプロの方にお任せして、
ボビーやシモーヌ様の勇姿は己の心のカメラに焼き付けて参りました。

 

新木場公演のセットリストは以下の通り。

01. Movin’ On Up
02. Where the Light Gets In
03. Jailbird
04. Accelerator
05. (Feeling Like a) Demon Again
06. Shoot Speed/Kill Light
07. (I’m Gonna) Cry Myself Blind
08. Higher Than the Sun
09. Trippin’ on Your Love
10. 100% or Nothing
11. Swastika Eyes
12. Loaded
13. Country Girl
14. Rocks

En1. Come Together

海外の公演だと(Feeling Like a) Demon Againの代わりにKill All Hippies、
(I’m Gonna) Cry Myself Blindの代わりにDamaged、
Some Velvet MorningやIt’s Alright, It’s OKを演ったところもあるようですね。

個人的にはShoot Speed/Kill Lightがよかったなぁ、と。
原曲だとボビーのヴォイスがボコーダー的な淡々とした語りだったけど、
ライヴだと「シュート・スピード・キル・ラァァァァィッ!」といい具合にシャウト感が出ていて、
会場がガーッと盛り上がる曲になっていた気がします。

 

あとこれは少数意見かもしれませんが、
その後に演奏した(I’m Gonna) Cry Myself Blindがすごくよかった。
原曲をレコーディングした当時よりも、
今の50歳を過ぎたボビーが歌うことによって、
歌に説得力が増したと思うのです。
この曲は言うなればホール&オーツで言うところのShe’s Goneですよ。
ワタクシこういう未練タラタラ系ラブソングに弱いのです。

今回のライヴは「カオスモシス」のプロモーションというよりも、
完全に「プライマル・オールタイムベスト」的な内容になっていたのが印象的でした。
商売っ気がないというか、サービス精神旺盛というか。

ベスト盤「ダーティ・ヒッツ」の一部の曲を、
「ライオット・シティ・ブルース」と「カオスモシス」の曲と入れ替えるだけで、
当日のセットリストを携帯音楽プレーヤーのプレイリストで再現可という、
ユーザーフレンドリー(?)な内容でした。

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しかしこれだとアンコールで荘厳なムードを醸し出していた、
Come Togetherのボビーのボーカル入りバージョンが聴けないので、
これを何とかしないといけないわけです。
古参のプライマルファンの方なら、
現在は廃盤状態のシングルやEP盤を持っていらっしゃると思いますが、
ワタクシのような一時期ブランクのあるプライマルリスナーはどうするべきか。

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最も手っ取り早いのは、
Screamadelicaの20周年記念4枚組リマスター盤を購入することでしょう。
これだとDisc 3にCome Togetherの12インチシングル長尺バージョンが入っているし、
Disc 4のHollywood Palladium公演(1992年)で演奏した、
ボビーのボーカル入りCome Togetherのライブ音源が聴けるので、
結構いい感じではないかと。

…というわけで、最近のワタクシは新木場公演のセトリを再現したプレイリストを作って、
ウォークマンでプライマルの曲を聴いております。
おしくらまんじゅうには正直参りましたが、
それでも「いいものを観たなぁ」という満足感は得られた来日公演でございました。

 

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