『gifted/ギフテッド』サントラ盤ライナーノーツで作曲家のロブ・シモンセンにインタビューしました。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、『gifted / ギフテッド』(17)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

ワタクシ、ロブ・シモンセンの音楽が大好きなので、もし日本版のサントラが発売されるなら是非ライナーノーツを書きたいなーと考えていたのですが、本当に日本盤をリリースして下さるとは…!

というのもこちらのサントラ、アメリカ本国ではダウンロード形式のみのリリースでございまして、CDアルバムでのリリースは日本だけなのです。
デジタルブックレットも作っていなかったみたいだし、権利関係の手続きとか面倒だっただろうなぁと思うし、1からブックレットを作らないといけないので、その辺の手間も大変だっただろうなと思います。

普通のレコード会社だったら「こんなに手間がかかるなら日本盤リリースしなくていいや」ということにもなりかねないのですが、“国内サントラレーベルの良心”ランブリング・レコーズさんはあえてCDアルバム形態でリリースして下さったわけです。
ワタクシもライナーノーツ執筆の機会を頂いた以上、その心意気に答えなければならんだろうと思い、ロブ・シモンセンに独占&独自インタビューを実施したのでありました。

周知の通りシモンセンはマイケル・ダナさんの元・お弟子さんなので、ワタクシ数年前にマイケルさんからロブさんを紹介してもらっていたのですね。
それで『二ツ星の料理人』(15)の時にインタビューをお願いしてみたのですが、その時はロブさんの仕事が忙しくて、原稿の締切スケジュール的にもインタビューは難しく、「いや~本当にごめん!また今度な!」ということになったのでした。

次の機会と言ってもいつになることやら…と思っていたら意外と早くその機会は訪れまして、今年の初夏に『ジーサンズ はじめての強盗』(17)のライナーノーツを書くことになったわけですが、このアルバムは「歌モノ9曲+スコア7曲」という構成だったため、多忙なロブさんにインタビューをお願いするにはスコアの割合が少なすぎるということで、この時はワタクシの方から自重させて頂いたのでありました。

こういった経緯があったので、『ギフテッド』のサントラ盤ライナーノーツは是非ワタクシに書かせて頂きたかった。そして念願叶って今回遂にロブさんにもインタビュー出来ました。本作の音楽について、かなり詳細な話を聞かせて頂けました。

どうやらこの時期(9月頃)に『ギフテッド』の音楽に絞ってインタビューした記者さんやライターさんはあまりいなかったらしく(ロブさんの近作3本くらいまとめて話を聞いている記事が多かった)、最後にロブさんが「インタビュー楽しかったよ」と言って下さったのが嬉しかった。
10月にライブイベントを控えていて、その準備で忙しかったと思うのですが、先方の気分を損ねることなくディープな話を聞き出せて本当によかった。

ちなみにワタクシはほぼ同時期に『セブン・シスターズ』(17)と『バリー・シール アメリカをはめた男』(17)のライナーノーツ執筆の仕事を抱えておりましたので、『ギフテッド』のロブさんのインタビュー訳は大学時代の恩師に助けて頂きました。自分で言うのも何ですが、サントラ盤に付属する読み物としてはかなり充実した内容になっているのではないかな、と思います。

当初の予定よりサントラ盤の発売日が少し遅くなりましたが、ワタクシは期日までに原稿を仕上げたので、「原稿の仕上がりが遅くて発売日が延びた」わけではないのであしからず。

『ギフテッド』の音楽についてはまた次回。
なおブックレット(2つ折り4ページ)にマッケナ・グレイスのラブリーな写真がたくさん使われているので、サントラ盤+フォトブック的な付加価値もありますよ。

『gifted / ギフテッド』オリジナル・サウンドトラック
音楽:ロブ・シモンセン
レーベル:Rambling RECORDS
品番:RBCP-3216
発売日:2017/11/29
定価:2,400円+税

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