リュック・ベッソン製作・原案、ピエール・モレル監督という『96時間』(08)のコンビで撮った作品ですが、どうもアメリカでの興行収入はイマイチだったようです。なんでかなー。そのへんのアメリカ製アクション映画より遙かによく出来てたと思うんですが。
同じアクション映画でも『96時間』とはベクトルがちょっと違う方向を向いているとはいえ、ノリは基本的にあのまんま。相変わらず演出にムダがなく、「ド派手なカーチェイス」、「肉体を駆使した超絶アクション」、「スタイリッシュなガンファイト」というアクション映画に欠かせない3つの要素が95分の上映時間にぎゅぎゅーっと凝縮されてます。高いテンションを維持したまま、ラストまで一気に突っ走るスピード感が最高に気持ちいい。
狭い空間(マズい中華料理屋とかマネキン工場、安アパートの屋内)での銃撃戦も見せ方が実にカッコイイ。ま、香港映画のパクリと言われればそれまでですが、作り手側もそれを意識してやっているんだろうから、あれこれケチをつけるのは野暮ってもんです。