パリより愛をこめて

from paris with love

リュック・ベッソン製作・原案、ピエール・モレル監督という『96時間』(08)のコンビで撮った作品ですが、どうもアメリカでの興行収入はイマイチだったようです。なんでかなー。そのへんのアメリカ製アクション映画より遙かによく出来てたと思うんですが。

同じアクション映画でも『96時間』とはベクトルがちょっと違う方向を向いているとはいえ、ノリは基本的にあのまんま。相変わらず演出にムダがなく、「ド派手なカーチェイス」、「肉体を駆使した超絶アクション」、「スタイリッシュなガンファイト」というアクション映画に欠かせない3つの要素が95分の上映時間にぎゅぎゅーっと凝縮されてます。高いテンションを維持したまま、ラストまで一気に突っ走るスピード感が最高に気持ちいい。

狭い空間(マズい中華料理屋とかマネキン工場、安アパートの屋内)での銃撃戦も見せ方が実にカッコイイ。ま、香港映画のパクリと言われればそれまでですが、作り手側もそれを意識してやっているんだろうから、あれこれケチをつけるのは野暮ってもんです。

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『ニューヨーク1973 / LIFE ON MARS』のかわいい婦警さん

多分オリジナルのUK版『LIFE ON MARS』が好きな人には評判が悪いんだろうけど、
自分はアメリカのリメイク版『ニューヨーク1973 LIFE ON MARS』が好きで、毎週欠か
さず初回放送を観ております。

だって、あのハーヴェイ・カイテルが鬼警部補ジーン・ハント役でレギュラー出演して
るんだから、こりゃ観るしかないわな。相変わらずコテコテの演技で笑わせてくれるし。

横柄で濃い顔のレイ(『グッドフェローズ』(90)でスパイダー役を演じたマイケル・イン
ペリオリ)、気の弱そうなクリス(ジョナサン・マーフィー)、時折見せる切ない表情が
不条理な出来事に直面した男の悲哀を見事に物語っている主人公サム・タイラー
役のジェイソン・オマラなど、キャラもキャスティングも絶品。ヤクザと紙一重のNY
市警のデカを活き活きと演じてます。2008年と1973年という時代のギャップを
ネタにしたトークも面白い。

「ケータイが要るんだ! (I need my cell!)」
「何を売るって? (You need to sell what)」

なーんてベタなジョークもサラリと決まって最高。やっぱりタイムトラベルものは
未来より過去の方が面白い。

そんな僕の一番のお気に入りは、アニー・ノリス役のグレッチェン・モルなんだなぁ。

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FOZZY後追い情報

Fozzy_Shot

先日、業者さんからFOZZYのアルバム『Chasing the Grail』の売上報告書が
送られてきたのですが、いやーなかなかいい感じ売れていて嬉しい限り。
(ついでにチャーリーさんの『Like the Weather』も売れてました。素晴らしい)

『Chasing the Grail』を買って下さった皆さん、どうもありがとうございました!
「買おうかなー、どうしようかなー」とご検討中の皆さん、今が買い時です。
ジェリコさんがWWEの日本公演で来た時に話のネタになりますしねー。

…というわけで、本日はFOZZYの後追い情報です。主に配信の情報など。

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ジェリコさんが出演した『MacGruber』なる映画

この前のRAWで宣伝してたWWE所属レスラー大挙出演の映画『MacGruber』
ですが、どうやらサタデー・ナイト・ライブの人気コントを映画化した作品のようです。

『冒険野郎マクガイバー』のパロディらしいですが、まぁSNL関連じゃ日本では
劇場未公開必至。よくてDVDスルー。多分スター・チャンネルの「掘り出シネマ」
放映が関の山・・・みたいな気がします(我ながらヒドイ言い方だ)。

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ウルフマン

the wolfman

先週『ウルフマン』(10)を観てきました。

ベニチオ・デル・トロとエミリー・ブラントという僕のお気に入りの役者さんが
出てるので、彼らの演技は(個人的に)それなりに楽しめましたが、印象と
してはフツーの怪奇映画という感じでした。事件の真相も「あの人」が登場
した途端に何となく分かってしまいますし。

まぁ、製作中にゴタゴタがあった割にはソツのない仕上がりになっていた
ような気はしますが。

問題はそのゴタゴタだったりするんだなぁ。この前『タイタンの戦い』(10)で
作曲家交代劇があった事を書いたばかりですが、この映画でも交代劇が
起こってしまったのです。しかも、状況的にはこっちの方がもっとややこしい。

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