先日、ふと思い立って近所のツタヤにフィル・コリンズのベスト盤を
借りに行ったのですが、お目当てのCDのオモテ面に貼ってあった
店員さんの手書きポップが凄かった。緑のペンでデカデカと
「ただのハゲおやじじゃない!」
・・・と書いてありました。あんまりな表現(笑)。コリンズ本人が見たら
怒るんじゃないかなー。あまりのインパクトに笑ってしまいましたが。
7日は夜8時から米ヶ袋の「カフェモーツァルト・アトリエ」で、ピエール・バルー氏と愛娘のマイアさんのミニコンサートがあったので、見に行って参りました。
バルー氏、格好良かったなぁ。
映画『男と女』(66)の公開から40年近く経っているわけですが、雰囲気はあの頃のままでした。ステージで歌うバルー氏をずーっと見ていると、映画の名シーンが自動的に脳内上映され、非常に感慨深いものがありました。
先頃の『Page By Page』リリース時に、「高橋幸宏FAIR 2009 DVD全員プレセントキャンペーン」
という企画をやっていたのですが、その時にEMIミュージック・ジャパンから送ってもらった幸宏さんの
PV集『A La Vie Prochaine』を今頃になってようやく鑑賞。
このDVDは1990年にレーザーディスクとVHSでリリースされたPV集のDVD化作品で、自分も当時
VHS版を買ったクチです。もっとも、当時はあまりこのビデオを見た記憶がないのですが、多分90年
当時はこの作品集の良さを理解するには幼すぎたのでしょう。何たって中学生でしたから。
・・・というわけで、改めて本編を見てみると、お洒落でいい作品だなーと今更のように思ってしまうの
でした。特に”X’ MAS DAY IN THE NEXT LIFE”のPVはモノクロの色味や構成がクロード・ルルー
シュの映画っぽくてグッと来ますな。実際、”FOREVER BURSTING INTO FLAME”のPVはドー
ヴィル海岸で撮ってますし。
幸宏さんのエッセイ集「ヒトデの休日」によると、”X’ MAS DAY…”のPVはサン・ラザール駅でゲリラ
撮影を敢行したとの事。ちなみにフランスでのPV撮影は、現地の日本人コーディネーターの仕切りが
悪くていろいろ大変だったそうで、同エッセイ集にもあれやこれやと舞台裏の事が書いてありました。
ま、この時期の幸宏さんのエッセイは文体が椎名誠調で、書いてある事も脚色している可能性が
あるので、真偽の程は定かではありませんが。
今夜のBGMは『BROADCAST FROM HEAVEN』で決まり・・・かな。
今日は午後に便利屋さんに来てもらって、ユニットバスのクリーニングをお願いしました。
作業中は仕事場を留守にできないので、午後は部屋でせっせとデスクワーク。
本日のお仕事中のBGMは、先日Blur Storeで購入したBLURのライブ・アルバム「All The
People / BLUR Live at Hyde Park」の7月3日公演盤。これが最高にイカス。
2003年のアルバム「Think Tank」リリース前に脱退したグレアム・コクソン(g.)が電撃復帰
して、オリジナル・メンバー4人が久々に一堂に会したライブという事で、メンバーも観客も
テンションが高い高い。グレアムのサイケなギターが炸裂!アレックスのベースがうねる!
デイヴのドラムが唸りを上げる!デーモンさん大熱唱!観客も大合唱!ってな感じで、会場
大盛り上がり。「観客が大合唱するライブ」といえばオアシスが有名なわけですが、いやいや
ブラーも負けちゃいませんって。
ワタクシが初めて聴いたブラのアルバムは「パーク・ライフ」だったので、初ブラー体験は
高校生の頃になります。今や語り草となっている「オアシスvsブラー抗争」をリアルタイムで
体験した世代なわけですが、自分はずーっとブラー派でした。
ワタクシが当時オアシスではなくブラーを選んだ理由はというと、ギャラガー兄弟のガラの
悪い言動が、中学時代の大っ嫌いだったイジメっ子を連想させたから・・・という音楽性とは
全然関係ないものでした。何事も第一印象が肝心って事ですかね(ちょっと意味が違うか)。
とはいえ、今日に至るまでブラーの音楽とお付き合いしてきて、ブリット・ポップ、ローファイな
オルタナ系サウンド、ワールドミュージック、ヒップホップ(Gorillaz)、映画音楽(デーモンさんは
『ラビナス』(99)、『私が愛したギャングスター』(00)、『101 Reykjavik』(01)のオリジナル・スコア
作曲を担当)・・・と、いろいろな音楽体験をさせてもらったので、今更のようにあの時ブラーを
選んでよかったなぁ、としみじみ思うのでした。
あ、そういえばブリちゃんが先日の「仙台コレクション」に急遽出演したそうなのですが、
自分は仕事が入っていて見に行けなかったので、詳しくは本人のブログをご覧下さい。
舞台裏の写真とかもいくつかUPしている模様です(Artist Linkから行けますので是非)。
ちなみにユニットバスは見違えるほどキレイになりました。便利屋さんどうもありがとう。
そしてお疲れ様でした。
先日、いつもお世話になっているフレイヴァー・オブ・サウンドさんから
MILK BOSSAシリーズの最新作『MILK BOSSA in MOVIES』を送ってもらいました。
ちょうどCDを送ってもらった前日が誕生日だったので、何だかサプライズ・プレゼントを
貰ったような感じでちょっと嬉しかったです(ま、これは単なる偶然だったんですけど)。
今回のMILK BOSSAのアルバムテーマは、「映画音楽ヒット・ソングのボサノヴァ・カヴァー」。
「懐かしの(主に80年代の)映画主題歌」を「ボサノヴァ」で聴かせるという、ある意味実に
手堅いというか、いいとこどりのコンセプト・アルバムと言えるでしょう。
収録内容はと申しますと、古いところでは『卒業』(67)の”Mrs. Robinson”(サイモン&ガー
ファンクル)。新しいところでは『バットマン・フォーエヴァー』(95)の”Kiss from A Rose”
(シール)や『ユー・ガット・メール』(98)の”Dreams”(クランベリーズ)など。あとは80年代の
映画主題歌/挿入歌がメインです。
『トップガン』(83)の”Take My Breath Away”(ベルリン)とか『フラッシュダンス』(83)の
“What A Feeling”(アイリーン・キャラ)、『ビジョン・クエスト 青春の賭け』(85)の”Crazy for
You”(マドンナ)、『ネヴァー・エンディング・ストーリー』(84)の”The Never Ending Story”
(リマール)などなど。いやー、この前MTVの「100 Greatest Songs of the 80s」で見た
(聴いた)ようなアーティストの名前が次から次へと出て来て懐かし面白いです。
個人的に注目したのは、Depeche Modeの”Just Can’t Get Enough”(1982年の映画『青い
恋人達』挿入曲)のカヴァー。原曲はバリバリのシンセ・ポップでしたが、ボサノヴァにすると
こうなるのねー、という新鮮さがありました。始めはディペッシュ・モードの曲だと気付かなくて、
「この曲どっかで聴いた事あるんだけどなー。何だったっけ?」などと思ってしまいました。
このラインナップを原曲でまとめて聴くとなると、ちょいとベタで気恥ずかしい感じなのですが、
ボサノヴァ・カヴァーする事によって、コッテリした80年代テイストが絶妙なバランスで中和され、
爽やかな口当たり(耳当たりと言うべきか?)の曲に仕上がっているのがポイント。オシャレです。
まさに「日本の夏、MILK BOSSAの夏」って感じで聴かせて頂いてます。
寝苦しい夜のBGMに最適。
『MILK BOSSA in MOVIES』
レーベル:フレイヴァー・オブ・サウンド
品番:PUCY-1069
定価:2,000円