BANGER!!!に寄稿したスティング映画主題歌&挿入歌コラムの補足的なお話。

先日、BANGER!!!にスティングの映画音楽コラムを書きました。

『卒業白書』『レオン』……スティングの映画主題歌・挿入歌を振り返る 
10月の来日公演が迫っているぞ!!| BANGER!!!
https://www.banger.jp/movie/18752/

ワタクシはブライアン・フェリーと同じくらいスティングが大好きなので、
「映画に提供した曲について何か書きたい」と常々思っておりました。
そしたらちょうど10月に来日公演があるということで、
このタイミングに合わせて長年温めていたネタを書いちゃおうかと思い立った次第です。

以前のブライアン・フェリーの映画挿入歌コラムは、
諸般の事情で来日公演”後”に原稿を書いたのですが、
今回は来日公演のプロモーションになるように、
公演”前”に拙稿が掲載されるようにしようと急ピッチで原稿を書きました。

で、まぁ当初から予想はしていたのですが、
指定された文字数でスティングの膨大な映画主題歌・挿入歌を全部紹介するのはさすがに難しい。
俳優としてのキャリアにも触れたかったのだけれども、そうなると文字数がますます足りない。。

ひとまずBANGER!!!のコラムでは比較的知名度の高い作品と、
近年語られる機会の少ない作品をざっくりご紹介してみました。
超有名作品ばかりご紹介しても「そんなの言われなくても知ってるよ」となってしまうし、
マイナーな作品ばかりご紹介しても「全然知らない。もっと有名なのないの?」と言われてしまうので、このあたりのバランス配分が難しい。

…というわけで、諸般の事情で書きたくても書けなかったスティングの楽曲提供作品については、今回のブログで補完させて頂きたいと思います。

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『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』の劇中で使われた既製曲リスト

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』(18)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

以前のブログでアルバムをざっくりご紹介しています。

『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』の音楽は生楽器の特殊奏法がポイントです、というお話。

https://www.marigold-mu.net/blog/archives/10028

ワタクシこちらの作品の音楽解説は、
サントラ盤ライナーノーツ原稿の作曲家インタビューと、
近日掲載予定のBANGER!!!コラムで全力投球してしまったので、
イヴ・グルメールさんのスコアについては、
もうネタを出し切ってしまって書くことがありません。。

しかし映画がいよいよ今週末公開ということで、
このタイミングでもうちょっと何か書くべきだろうと思ったので、
劇中で使われた既製曲(歌モノ)のリストなどご紹介しようかなと。

まぁサントラ盤に入っていない曲まで当方がわざわざフォローする必要はないのですが、
「歌モノを自前で補完したい!」という方もいらっしゃるかもしれないので、 ごく一部のご要望にお応えする形でやらせて頂きます。

…というわけで、本編で使われた既製曲はたぶんこんな感じです。

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『さらば愛しきアウトロー』でロバート・レッドフォードが体現するアウトローの美学、そして挿入歌”Blues Run The Game”の歌詞について

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『さらば愛しきアウトロー』(18)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

そして先日BANGER!!!でこんなコラムを書かせて頂きました。

意思は貫くが、運命には逆らわない レッドフォード流“アウトローの美学”と“ジャズ”『さらば愛しきアウトロー』 | BANGER!!!
https://www.banger.jp/movie/13646/

 

「自分の意思は貫くが、運命には逆らわない」とはどういうことか?…ということで、BANGER!!!のコラムでは字数の都合で書けなかったことを、ブログでもう少し補足させて頂こうかなと思った次第です。

前回のブログで「我が家は母子二代にわたるレッドフォードのファン」ということを書きましたが、
ちょうどコラム原稿を書いていた週に実家に帰る機会があったので、原稿の構想を練る意味も兼ねて熱いレッドフォード談義を交わしたのでありました。

 

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『ゴールデン・リバー』のアレクサンドル・デスプラのスコアは、西部劇音楽界のサード・ウェーブだと思う。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『ゴールデン・リバー』(18)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

音楽担当は『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)と『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)でアカデミー賞作曲賞を2度受賞した才人アレクサンドル・デスプラ。
そのデスプラが西部劇音楽初挑戦!というだけでも、
20数年来のデスプラーなワタクシとしては、この映画が楽しみで楽しみで仕方がなかったのでした。

彼のフィルモグラフィー的には、
確かに本格的な西部劇音楽は初挑戦なのですが、
『ファンタスティック・Mr.FOX』(09)で西部劇のノリに近い音楽は一度担当しているのですね。

「所帯を持ってカタギになっても、泥棒稼業の味が忘れられねぇ」的なお父さんギツネのお話でしたが、
デスプラはギターやバンジョー、トランペット、ティンパニ、ジューズ・ハープ(口琴)を使ったスコアを作曲していて、音の質感的にもブルーグラス/ウエスタンと言ってもいいサウンドを聴くことが出来ました(アルバム13曲目のBeans Secret Cider Cellarなんかはモロに西部劇風のスコアでした)。

だから今回の『ゴールデン・リバー』もこういう方向に行くのかな、と予想を立てていたのですが、いざ音源を聴いてみたら全く違ったという。

音楽の概要は先日BANGER!!!のコラムでざっくりご紹介させて頂いたので、
まずはこちらをご覧頂きたいと思います。

ジェイク・ギレンホール主演『ゴールデン・リバー』は
ジャック・オーディアール監督と天才作曲家が攻めの音楽で描く、
異色の仏製ウエスタン | BANGER!!!

https://www.banger.jp/movie/12107/

 

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ロキシー・ミュージック ロックの殿堂入り記念/自分はいかにしてロキシーとブライアン・フェリーの音楽と出会ったか

ワタクシ、ブライアン・フェリーとロキシー・ミュージックの音楽が大好きなわけですが、彼らの音楽を26年くらい聴いている計算になります。
(まぁ、それでも先日のフェリーさんの来日公演の客層の中では若年層に入るかもしれませんが…)

フェリーさんの曲を知るきっかけとなったのは、
高橋幸宏の1983年のアルバム「薔薇色の明日」でした。
B面にフェリーさんのカヴァー”This Island Earth”が収録されていたのですね。

高橋幸宏 / 薔薇色の明日 (amazon)
高橋幸宏 / 薔薇色の明日 (TOWER RECORDS)

普通、初めて聴いたフェリー/ロキシーの曲というと”スレイヴ・トゥ・ラヴ”だったり
“モア・ザン・ディス”だったり”アヴァロン”だったりするわけですが、
ワタクシの場合は”This Island Earth”。しかも幸宏さんのカヴァー。
当時小学校高学年だったかなー。屈折してます。

「ベールを脱いだ花嫁」で原曲を聴くのはもう少し後のことになるのですが。

 

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