『バリー・シール アメリカをはめた男』サントラ盤収録曲を駆け足で全曲紹介してみるの巻

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、『バリー・シール アメリカをはめた男』(17)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

先日劇場でパンフレットを買ってきたのですが、これだけ劇中で懐メロをガンガンかけていたのに音楽についてコラムでほとんど触れられていなかったので、ワタクシがこの場を借りて全曲ざっくりご紹介させて頂こうかなと。

ちなみに個人的な推し曲については前回のブログでご紹介したので、こちらも併せてご覧頂ければと思います。

なおamazonのカスタマーレビューなどでツッこまれる前に補足させて頂きますが、トーキング・ヘッズの”Slippery People”とジョージ・ハリスンの”Wah-Wah”はアルバム未収録なので、この2つの曲については何らかの手段を用いて補完して頂ければと思います。

続きを読む

『バリー・シール アメリカをはめた男』サントラ盤の私的推し曲はこの曲とあの曲です!の巻

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、トム・クルーズ主演のアンチヒーロークライムアクション映画『バリー・シール アメリカをはめた男』(17)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

オリジナル・スコアの作曲は『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(14)のクリストフ・ベック。
アメリカではVarese Sarabandeからのサントラリリースということで、「ベックのスコア盤のライナーノーツを書くのは初めてだから楽しみだな」と思っていたのですが、トラックリストが発表になってみたら、何とまさかのソングコンピレーション盤でした。
「Vareseもコンピ盤を出すことあるんだ」と思いましたが、よく考えれば『ロング・トレイル!』(15)とか『ゴールド 金塊の行方』(16)もコンピ盤だったなぁ、と。

…というわけで、『バリー・シール』のサントラ収録曲は以下の通り。

1. A Fifth of Beethoven / Walter Murphy & The Big Apple Band
2. One Way Out / The Allman Brothers Band
3. Blue Bayou / Linda Ronstadt
4. Seguro Lo Hara Otro / John Ever Villa
5. Black Widow Blues / Townes Van Zandt
6. Hooked On Classics (Part 1 & 2) / Louis Clark & The Royal Philharmonic Orchestra
7. I Don’t Need You / The Troyes
8. Loud N’ Restless / Loosely Tight
9. What Makes A Good Man? / The Heavy
10. What Now? / Christophe Beck (Score)
11. Sandanistas y Reagan / Christophe Beck (Score)
12. Heading to the States / Christophe Beck (Score)

続きを読む

『セブン・シスターズ』のサントラ盤をよりマニアックに味わい尽くすための小ネタなど

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、異色SFスリラー『セブン・シスターズ』(17)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

前回のブログで音楽の概要についてざっくりとご紹介させて頂きましたが、サントラを隅から隅まで味わい尽くしてみましょうかということで、マニアックすぎてライナーノーツでは需要がなさそうだったネタを書かせて頂きたいと思います。

 

続きを読む

『セブン・シスターズ』は映画本編も音楽も予想以上によく出来てました、という話。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、ノオミ・ラパス七変化(正確には七変化+1の八変化か?)ディストピアSFスリラー、『セブン・シスターズ』(16)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

こちらの作品は本国(というかアメリカ)ではダウンロード版のみのリリースで、ワタクシがお仕事の依頼を頂いた時点では、日本での劇場公開も新宿シネマカリテしか決まっていなかったのですね。
なので「ランブリングさんもなかなかチャレンジ精神旺盛な作品リリースをなさるんだなぁ」と思った次第でして。

で、いざ内覧試写で映画を拝見させて頂いたら、「ノオミ・ラパスは残機7で超管理社会を生き抜けるか?」という一種のアクションゲーム的な世界観がツボにハマりまして、予想以上に面白い作品でした。
さらに音楽もかなり良く出来ていて、「あー、このサントラの仕事に当たってよかったなぁぁぁ」と嬉しくなってしまったのでした。

 

続きを読む

『スイス・アーミー・マン』の音楽を手掛けたアンディー・ハル&ロバート・マクダウェル(マンチェスター・オーケストラ)のアルバムを聴いてみよう。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
“最初のオナラで笑って最後のオナラで泣く”青春サバイバル映画
『スイス・アーミー・マン』(16)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

以前のブログで映画のスコアについては大体ご紹介したので、
本日は音楽を手掛けたアンディー・ハルとロバート・マクダウェルについて…というか、
彼らのバンド「マンチェスター・オーケストラ」について書かせて頂こうと思います。

 

続きを読む