先日twitterではちょこっとお知らせ致しましたが、
ワタクシ『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(15)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。
スコア作曲はセオドア・シャピロ。
(発音的にはShapiroは”シャパイロ”だと思いますが、映画のプレス資料に表記を統一しました)
『プラダを着た悪魔』(06)や『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(08)など、
コメディ映画の音楽で名前を見かけることの多い作曲家…なのですが、
アメリカン・コメディは日本で劇場未公開のままDVDスルーになることが多いので、
多作な割に日本ではイマイチ知名度が低い方でもあります。
本作のジェイ・ローチ監督とは過去に3回(うちコメディ映画2本)コンビを組んでいるので、
その流れで今回の起用に至ったというわけです。
近年ほぼコメディ映画専門の作曲家と化しているシャピロが、
赤狩りに翻弄された悲運の脚本家の実録ドラマの音楽を手掛けるというので、
当初はどんな音楽になるのか全く見当がつきませんでした。
予告編では後半部分で「感動巨編!」系の音楽が流れていたので、
同じ赤狩りを題材にしていて舞台となる時代も近い、
『マジェスティック』(01)のマーク・アイシャムの音楽みたいな感じになるのかな、とも思ったり。
で、いざランブリングさんから頂いた音源を聴いてみたら予想と全然違いました。
しかしこれが味があって非常に面白いサウンドだったのであります。