母と子のドラマだからこそ見てほしい…!映画『ルーム』に出ているオジサンたちの名演技

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さて先週末から日本公開になった映画『ルーム』(15)。
「ブリー・ラーソンの演技すげぇ!」とか、
「ジェイコブ・トレンブレイ君の演技もすげぇ!」とか、
「トレンブレイ君かわいい」というような感想は既に出尽くしていると思うので、
ここではちょっと違った切り口から映画を観ていきたいと思います。

この『ルーム』という映画、
基本的に「母と子の物語」という構成になっておりまして、

「ママ(=ジョイ)とジャック」
「ばあば(=ナンシー)とママ」
「ばあばとジャック」

…の3人の関係が重要なんですね。
なので”大人の男性”の影が非常に薄い。
いや、影が薄いというより「出番が少ない」と言うべきか。
しかし彼らも少ない出番の中で忘れがたい名演を披露しているので、
このあたりを是非観ていただきたいと思うのであります。

 

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弦とピアノの音色が母と子の絆を描き出す…。映画『ルーム』の深遠なる音楽世界

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先月、サントラ盤ライナーノーツの仕事で『ルーム』(15)の試写を観てきました。
話には聞いていましたが、凄い映画でした。。
「感動した」とか「泣いた」とか、もうそういうレベルの話ではなくて、
観終わった後、「この世界で生きていくってどういうことなんだろう?」と数日考え込んでしまうような、
衝撃的かつ忘れがたい作品になっています。

こういう映画は事前情報をあまり入れずに観た方がいいと思うので、
ここでは映画の内容には極力触れずに、
音楽のことを中心に書かせて頂こうと思います。

 

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マイケル・ダナ名作選:『ボクのスーパーチーム(Sanjay’s Super Team)』

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3月は『アーロと少年』(15)日本公開ということで、
「ケルティック・ロマンス」をリリースしている弊社では、
マイケル&ジェフ・ダナ宣伝強化月間とさせて頂いております。

今回はその『アーロと少年』の本編前に上映される短編映画、
『ボクのスーパーチーム』(15)について書かせて頂きたいと思います。

 

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いつものピクサー映画とちょっと違う『アーロと少年』の音楽(マイケル&ジェフ・ダナ名作選)

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前回は『アーロと少年』(15)のサントラ盤に関するごく私的な話を書かせて頂きましたが、
今回はちゃんと音楽を解説…というかご紹介します。

とはいえここでサントラ盤のライナーノーツ原稿と同じ内容を書いてしまったら、
せっかくのライナーノーツ原稿の意味がなくなってしまうので、
ちょっと違った切り口から『アーロと少年』の音楽をご紹介したいと思います。

 

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『アーロと少年』のサントラ盤ライナーノーツでマイケル&ジェフ・ダナにインタビュー致しました。

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先日『アーロと少年』(15)の日本版サントラにライナーノーツを書かせて頂いたのですが、
個人的に大変やりがいのある仕事でした。
…と申しますのも、この映画の音楽を担当しているのが、
弊社リリース作品『ケルティック・ロマンス』のマイケル・ダナ&ジェフ・ダナ兄弟だったからです。

 

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